2015年7月のバレンシア旅行の記録を編集して再アップしています。

バレンシア旅行記1はこちら


2015年7月18日。
旅行記5、なのにまだバレンシア旅行の初日です。


早朝に家を出たにも関わらず、飛行機が2時間半も遅れたため、バレンシアへの到着はお昼過ぎになってしまいました。ようやくたどり着いた宿の鍵を不動産屋さんからもらい、路上に停めておいた車も契約した地下駐車場に入れて、荷物を部屋に運び込んだときにはもう午後2時。

すっかりお腹が空いていたので海より先に食事に行こうということになりました。

ロット「不動産屋さんが、ここのお店が自分のアミーゴ(友達)のお店だから行ってやってくれって教えてくれたんだけど。」
ソニック「お店は近いところなの?それなら、一週間もいるんだから、とりあえず1回そのお店を試しましょ。」
ロット「近いよ。(宿の建物が面している)交差点のはす向かいのあたり」
ソニック「急ぎましょう。もう午後2時ってことはランチタイムが終わっちゃうかもしれないわ」

実はこの心配は的外れだったことが、後になって分かりました。

 

スペインは1日5食の国でした。

朝7時の朝食、11時くらいの軽食、午後2時以降の昼食(正餐)、午後6時以降の軽食、午後9時以降の夕食(これも軽食)。

ディナー(正餐)は午後2時から始まる3食目!なので、昼食時間は正午から午後2時まで、と午後2時になると入店お断りになるスイスやフランス、イタリアとは違い、スペインのレストランは、午後2時以降になって初めて、ディナータイムがスタートすることになります。

実際には多くのBARが朝8時ごろから深夜1時ごろまでノンストップで営業し、タパスと呼ばれる小皿料理を出して、お腹が空いた人々のニーズを満たしているようです。

 

それにしても道路の幅が広~~~い。歩道も広い。交差点がびっくりするほど広いから、交差点のはす向かいって意外に遠いわ~~。
ガルの手を引いて強い日差しの中、レストランに向かいました。

ちょうどトラムの停留所の近くに、数件のレストランが軒を連ね、広い歩道にテーブルを並べていました。街路樹のオレンジの木の下でのんびり食事をつまみながら、白ワインやサングリア、ビールを楽しんでいるお客さんたち。

ソニック「この暑いのに外なんてイヤ~~~><。エアコン、エアコン!中に入る~。」

不動産屋さんに教えられたお店で出されたメニューはスペイン語(バレンシア語?)。
さあ、困った。全然わかりません。何が出てくるかは賭けです・・・。
幸いお店のフロア担当のおじさんは英語が通じたので、おじさんと相談しながらお昼の定食を頼みました。

前菜はサラダか、クロチーナ(Clochina)。メインはアロス・ア・バンダ(arroz a bandaお米を魚のスープで炊いたもの)かパスタ(4種類のチーズのショートパスタ)を選ぶということでした。

おじさんはクロチーナがおススメだと言っているようすでしたが・・・

ソニック「クロチーナって何?」
ロット「さあ、なんだろう?クロチーナが何かは分からなかった。」
ザー「オレはサラダにしておく」
ソニック「おススメなんだから、私はクロチーナを頼んでみるわ。来たら分かるわよ」
ロット「じゃあ、ガルの分はサラダにして、俺もクロチーナで」

メインはどうしましょう?
ロット「ここは当然、アロスだろう。ガルちゃんもお米がいいだろうな。チーズ嫌いだし。アロスで。」
ザー「オレはチーズ料理にする」
ソニック「じゃあ、私もチーズパスタにするわ(注文したものをガルが食べない場合に備えて、私は必ずガルとは別の物を注文することにしています)」
ガル「ジュース、オレンジジュース!」

グラスに氷を入れてもらってご機嫌のガル。

あとで海が控えてるから私もソフトドリンクにしておきましょう。
ロット「あ、俺はビールを頼むよ」

前菜登場。

 



 

ロット「げげっ!ムール貝?」

やってきたのはムール貝の白ワイン蒸しでした。
Clochinaはムール貝を指すバレンシア語だったのです。

でも、実はロットはムール貝はクサいからと言って苦手なのです。
どーするのかしら?ザーも貝類は砂がジャリジャリするからと嫌います。

貝好きの私が食べるしかないかしら?

ソニック「無理そうだったら、私があなたの分も食べようか?」
ロット「・・・いい。とにかく試してみる。」

もぐもぐ・・・・

ロット「(☆。☆)これ、美味しいぞ。ちっともくさくない。こんなムール貝、はじめてだ」


あっというまにお皿に山盛りのムール貝、平らげてしまいました。

うん、確かに美味しい~~。嬉しいな~。

 

バレンシアはムール貝の名産地で、「クロチーナ(バレンシアのムール貝)」といえば、「明石の鯛」「四万十川のうなぎ」みたいなブランド魚介。おまけに夏の間しか食べられない、期間限定の旬の味だそうです。

そしてアロス・ア・バンダ登場。

ザー「あああっオレってなんてバカなんだ。スイスでも食べられるチーズ料理じゃなくて、アロスにすればよかった~~っ」

ソニック「一週間もいるんだから、また次のチャンスがあるわよ。どんまいどんまい」

ここのお店のアロスアバンダは魚介の雑炊みたいな感じでした。ガルの分をおすそ分けしてもらいましたが、美味しい~~~っ。でもチーズパスタも、ちゃんと美味しいんですよ~。


おやおや?ロット、そのビール、いったい何本目?このあと、泳ぐって分かってる~?