スキーリゾート2日目
ロット 「スキー教室は11時からだからゆっくりでいいよ~。朝食は8時~10時の間だって」
ソニック 「(??? 11時からってずいぶん遅いわねえ。普通、9時か10時じゃないのかなあ?)」
のんびり8時過ぎに起きてのんびり朝シャン、朝シャワーを済ませ、朝食のテーブルについたのは9時半を回るころ。
ロット「今日からスキー教室に入れたいんですけど」
え?今から電話かけるの??? 事前問い合わせはしていなかったの?
そして「スキー教室は1月2日朝10時スタートなので、もう間に合わない」ということが分かりました。
ロット「うへえ、あてが外れた。仕方ない。俺が一緒に滑るか~。準備だけ手伝って、ソニック~」
というわけで2人で車までスキーやブーツを取りに行きました。ガルの身支度をさせて、ロッカールームでブーツを履かせてます。ロットはパスポートを持ってリフトのチケット売り場へ・・・。
ロット「ソニック。部屋の鍵を出して~。クレジットカードは使えないんだって。部屋から現金を持ってこなくちゃ><」
ソニック「えっえ~~? まあ、キャッシュは持ってきてるけど、持ってきてなかったら滑れないじゃない。ひどいわねえ」
チケット売り場にクレジットカード会社のマークは山のように表示されているのに、窓口には「NO CARD」の張り紙。こりゃひどい。
再度列に並び直してようやくチケットを買えた2人。やれやれ。
ロット 「ソニック~~~。悪いんだけど、乗り場までガルの板を運んでやってくれないか~」
ソニック「いいわよ、ガルちゃんに板を履いて歩いて登れっていうのも、板をかついで登れっていうのも無理なの分かってるし。あなたがガルちゃんの手を引いて、板を2人分かついで登るのも大変よね。乗り場の手前で板を装着させるまで、付き添うわよ」
レンタルとはいえ、今シーズン初めて使うピカピカの新品の靴と板にガルはニコニコ顔です。
嬉しそうにリフトに乗って出発していきました。
私は部屋に戻ってのんびり過ごし、お掃除が入る間にお昼ご飯を食べ・・・・
午後2時過ぎ、ロットから電話がありました。
ロット 「宿からはだいぶん離れたところに降りてきちゃった。これからバスで帰るよ」
ソニック「分かった。じゃあね^^」
1時間後・・・・
ロット 「降りた停留所が間違えてたみたいで・・・。今どこにいるかもわからないんだ><。町の中なのは間違いないんだけど。どうやったらそっちに帰れるか分からない。タクシーも1台も見当たらない。宿の人に代わってくれないか?」
慌ててホテルのスタッフに代わってもらいましたが、
ロット「・・・・ダメだ。全然わからない」
ガルが泣きじゃくっている声が聞こえますが、2人がどこにいるのかわからない以上、私にはどうしようもありません><。
事実上の遭難?
とはいえ、一応町中にいるわけですから、たとえREGA(山岳航空救助隊)に連絡しても助けてもらえそうにはありません。
バス路線のどこかなのかなあ?
というわけで地元のバス路線を調べるべく検索しましたが・・・
ソニック「なに?これ! 路線は全部で5つあるけれど、バス停の名前しか書いてない。路線地図が無いから、どの路線がどこを走ってるのか皆目見当がつかないわ。うーん・・・。この近所の地名っぽいのがあるのは、2路線?」
バス会社のHPを見る限りでは、この近所のタバコ屋さんに行けば路線図があるかも?タバコ屋さんを探して宿を飛び出しました。
石畳の細い道をうろうろしましたが、それらしいお店は見当たらず><。高低差が激しく、行き止まりも多い迷路のような道です。ヤバい。暗くなってきたし、このままじゃ私も遭難しちゃいます。できるだけ広い道に出て。あ、ここは初日に満杯で停められなかった駐車場。バスが通るとしたら、物理的に、この道くらいしかありえないんなんだけど・・・。
黄色いバスが通り過ぎていきました。バス停らしきもの、見当たらず・・・・。
諦めていったん宿に戻りました。帰り道の途中でレストランの前を通過。なんとなく美味しそうな雰囲気ねえ。
宿に戻ってすぐに、携帯が鳴りました。ロットからです!
ロット「ロッカールームに戻ってる。ヘルプ」
大急ぎでロッカールームにかけつけました。もはや泣きもせず、もーろーとしているガルのスキーブーツを脱がせて部屋に運び込みます。スキーウエアや靴下を脱がせて、氷のように冷たい手足をマッサージして・・・。せめて去年の宿のような洗面器があれば、手足をお湯で温めてやれるのですが。
ロット「ごめん。悪いんだけど、ガルちゃん落ち着いたら、一緒にバス停まで行ってくれないか。ガルがもうほとんど歩けなかったから、バス停に板とストックを置いてきたんだ。」
ロットもクタクタのようです。バス停の位置が分かれば私1人で行くところですが、場所が分からないので同行することにしました。
ソニック「ごめんね、ガルちゃん。おかーさん、お父さんと一緒に、ガルちゃんのスキー板を取りに行ってくるから、ちょっとだけお留守番しててね」
ロット「悪いね。この高低差だし、もう、1人で行く元気が無くて・・・・」
ソニック「いいわよこれくらい。何も助けてあげられなかったし。せめて一緒に歩く人がいるほうがいいでしょ」
ロット「普通の靴ならまだしも、スキーブーツでここを歩くのは辛かった><。街に降りてきてから2時間近く迷うなんて夢にも思わなかったよ。どこにもバス停の標識は無いし、バスにはバス路線の表示が無いし、誰に聞いてもバス路線のことなんて知らないし・・・・」
バス停は、先ほど私が来た駐車場と道路を挟んだ向かい側でした・・・が、やっぱり標識はありません。もう20分くらいここで待っていたら、ロットたちを助けて一緒に帰れてたのね。
でも、良かった。とにかく2人とも無事に戻ってこれたのです。
板をかつぎ、狭い急な坂道をトボトボと帰りました。板をロッカーに しまうのはロットに任せて、1人で留守番中のガルの元に急ぎます。
ガル「おかーさん、ガルちゃん、おなかすいた。ピザがたべたいの」
ソニック 「ピザ?宿のレストランにはピザが無いけど、どーしよう?」
ピッツェリアを検索してみました。地図上では近くに評判の良いお店がありますが、実際には、坂道を2kmも登らないといけないのは先ほど確認済み><。
しかし、さっき私が通った細い石畳の道にあったお店でもピザが食べられることが分かりました。ガイドサイトの評価はあまり高くありませんが、なんといっても宿から「本当に近い」のです。疲れ果てているガルを連れて行けるのはここしかありません。
というわけで3人で行ってみました。
残念!まだ7時なのですが、満席です。8時半か9時になら予約ができるというのでいったん予約をして戻りました。
ガル、ギャン泣き。
ロット「満席ってことはそう悪くないんじゃないかな」
ソニック「うーん。多分、この近辺で食事できるところが、私たちが泊まってる宿と、あそこだけなんだと思う・・・」
ロット「え? そんなにこの辺、お客がいるの?街からかなり離れて不便なのに」
ソニック 「B&Bの看板がいっぱいあった。お客はいっぱいいるんだと思う」