4月にうみそだて大学にて、講座
「産前産後に知っておきたい、家族みんなが幸せになるコミュニケーションの秘訣」を担当させていただきました。
↑この写真をみるにつけ服の配色が微妙すぎて悔やまれます。(←そこか)
(代表・赤星由美子さんの実体験を交えた紹介文がまた良いので読んで!)
参加してくださった方より、ご質問をいただいたのですが、
きっとほかの方も知りたい内容かと思ったので
ご本人の許可をいただき、ブログでお答えします!
いただいたのは、3つの質問。
【1】なぜ家族とのコミュニケーションが難しいのか?
【2】「本当は役に立ちたい」ってどういうこと?
【3】ネガティブな気持ちをシェアするのってどうやるの?
ありがとうございます!1つずつお答えしていきますね!
【1】なぜ家族とのコミュニケーションが難しいのか?
ご質問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初ライチさんは、
「
家族とのコミュニケーション
と仰っていた気がしましたが、
ワタシも、どちらかというと得意な方ではありません(汗)
つい、家族への方がコントロールちっくになります。
より、素の自分(無意識の望みが要求という形で表しやすい)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ここまで。
はい、ありがとうございます!
もうすでに質問者さんが書いていらっしゃる要素、それ当たりです。
無意識が出ちゃうなら、意識化して、選択する必要がありますね。
こうして、あらためて「なんでなのか」を言語化すると、
「じゃあこうすればいいか」と対策できると思うので、やってみましょう。
家族には、友人にはしないことをしていますし、友人にはしていることをしなかったりします。
踏み込む、干渉する、知りたがる、アドバイスする、、、、
こういうことは、友人とは距離をはかりながらやりますね。
遠慮する、意向をきく、余計なことはきかない・言わない、そんな風につきあっているのでは、と思います。
これをしないと、距離近! うざ!
てなりますよね。時々やっちゃうけど。
時々やっちゃったりやられちゃったりしたとき、通常の友人関係ならば
この人とは距離をおこう・・・
となります。
そうならないように、気を遣うわけですよね。
逆に言うと気を遣わないのは
カンタンに距離をおくことができないのが家族
と捉えてるともいえます。
ポジティブに言うと
嫌われる心配や気兼ねなく、甘えたり許したりしあえるのが家族
ということでしょうか。
ここでザワッとした方は
「家族だからってなんでも許せるわけじゃないよ!」
「一方的に甘えられるのはつらい」
「ハッキリいって、アイツのことは嫌いかもしれん」
そんな思いがあるかもしれませんね。
そう、家族だから大丈夫、とは限らないのに
無自覚に無遠慮に嫌な想いをさせているかもしれません。
そうするとコミュニケーションは一方的で裏表があるものになっていきます。
家族なのに。家族ゆえに。
対策としては、
・相手の気持ちを考える。聴く。
・自分の正直な気持ちを伝える。
・お互いにどうしたら心地よいか話し合う。
が必要だってことですね。書いてみると当たり前すぎて、なんの新しさもないですが・・・・
時々チェックしてみると、どれか、またはどれもできてなかったりします。
気付いた時に、軌道修正。この繰り返しです。
次に、家族のあいだには歴史があります。
あの時、こう言ったらこう言われた。
頼んだらいやな顔された。
これを喜んでいた。
これが好きだった。
これが苦手らしい。
ともに暮らしてきた歴史によって、私たちは家族に対して一定の先入観を持っています。
人は日々変化成長する生き物ですが、
なぜか長いつきあいの相手については、それを適用しないで、
こういう人、と決めてかかることが多いです。
ともに暮らす相手が同じパーソナリティである方が安心できるからですね。
成長著しい思春期に、親を避けたくなるのも、
以前の自分と同じ関わりを続けようとする親に違和感を持つから、という側面があります。
甘えたくなる、から嫌だ、力を奪われる感じがするなどの感覚を持つ人もいます。
変化を歓迎されていない、妨げられている、からかわれる、などと感じているかもしれません。
合宿などで一定期間、家族のもとを離れると大きな成長を感じるのは
いちいち以前の自分に引き戻されないで、変化を積み重ねられるからでしょう。
これは、大人でも同じです。
さあ、歴史からくる先入観にとらわれることなく、家族の成長を支えあうためにとれる対策は?
・「今」どう思っているのかを聴く・伝える
・今日や最近の発見や心境の変化などを話題にする
・決めつけずに、新しい気持ちで、相対する。
というところでしょうか。
そして、家族は、自分の一部のように感じがち。
同じようにものごとが見えているととらえがちだけど、
見え方も感じ方も、それをどう判断するかも、他者なので違います。
親子であったり、似た者夫婦であったりすると特に、
自分と異なる意見や感じ方をされた時にすごく否定したくなるんですね。
「え?なんでこう思わないの?」
「え?これみたらわかるでしょ」
いやいやいやいやいや、あなたと同じに感じる時があったとしても、いつもじゃないです。
だって、他者だもの。
対策としては、意見が違う、予測と違う行動をされた、となったときに
「ほう、そう思う(する)んだ~。面白い」と
自分とは違う視点や考え方に興味を持つ、
さらに
取り入れる姿勢があると理想ですね。
違いを歓迎する。
ということです。
違いがあるほうが、視野が広がって楽しいし、困難にも多角的に対応できる強いチームになれますから。
家族は、利害が影響しあう。という側面も、コミュニケーションを難しくする要因のひとつです。
いっしょに暮らしている家族はなおさら
相手の行動によって、快適になったり大変さが増したりしますよね。
だから、操作したくなる。
反対意見を受け入れたくない。
こっちが譲ってるんだからそっちも折れろ、みたいになりがちです。
でもね、我慢のしあいっこを提案するよりも、
話し合い、状況をよく共有して、
課題を整理して、
選択肢をクリエイティブに検討できたら、いいですよね。
相手を信頼してリクエストをし、
リクエストをされた方は意志をもって、リクエストに応えるほうが、
信頼や感謝につながりますよね。
課題の整理の仕方や、リクエストの出し方については、
それぞれ別講座でお伝えしていますので機会があったら受けてみてくださいね。
まだあります。家族とのコミュニケーションが難しい理由。
家族には、期待がある。
家族のこと、大切だから、特別だから、期待します。
幸せでいてほしい。
安心させてほしい。
頑張ってほしい。
頑張り過ぎないでほしい。
落ち着いてほしい。
優しくしてほしい。
関心を向けてほしい。
わかってほしい・・・・
これについての対策は、
期待しないこと、ではありませんよ。
期待の持ち主は自分であると自覚すること、なのです。
相手にはその期待に応える義務はない、と分離することです。
ただ、正直な率直な気持ちのシェアとして、伝えることはできます。
何かサポートできることがあるか尋ねることもできます。
でも、期待どおりでないことで相手を責めるのはお門違い。
推しのアイドルが、自分の好みでない相手と結婚した時に、がっかりはするかもしれないけど
阻止したり文句を伝えたりしませんよね。そんな感じです。
してしまうファンは自他の境界が不健全なのです。
で書いたように家族の中では、自他の境界が曖昧になりやすいのですね。
してあげる、決めてあげる、などの代行をすることが多いのもその一因でしょう。
境界がだんごになったままでは子どもは自立できないし、夫婦なら共依存と呼ばれる状態に陥りやすい。
家族であっても他者であることを忘れない。
他者だからこそコミュニケーションをとらないとわからない。
他者だけど特別に大切な存在で、
近くにいるから影響しあっている。
家族だとコミュニケーションが難しい理由、ご理解いただけたでしょうか。
この記事を書いた目的は、
だよね、だから難しいんだよ、を結論として終わるのでなく
家族のコミュニケーションを難しくさせている理由がこんなにある。
でも、それでもともに過ごす大切な相手だから、
対策しながらコミュニケーションしていこうね、がお伝えしたいことです。
長くなりましたので、質問【2】【3】についてはまた別記事で!
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