以前facebookかツイッターのシェアでみかけて
リンクをたどって一気読みしたエッセイマンガが、書籍になった。
ichikoが貸してくれました。

「死んで生き返りましたれぽ」村上竹尾 著

死んで生き返りましたれぽ/村上 竹尾
¥1,000
Amazon.co.jp

あらためて随所で泣きました。

作者はマンガ家なんだけど
プレッシャーからかだんだん鬱っぽくなっていき
食べられなくなり清涼飲料水しか受けつけなくなり
次第にだるさ、手足のしびれを感じるようになる。

でも

望んだ仕事だからと
「できないならいえよ」と言われても
「できる。あとないもん」と
それを手放すことができない。
休めない
メールがたまって返信できない

望んだはずなのに…

自分で望んだ生活なのに苦しいのはなぜだろう

そしてある日意識を失う。

望んだ生活の中にある落とし穴にはまらないで歩くには
ココロの健康に対する知識が必要だと思う。
産後のうつや、やりがいのあるはずの仕事の達成後の燃え尽きなんかもそうだ。

倒れて救急搬送された作者は
たくさんの症状を併発していた。
一度は心肺停止にもなり
脳は誤作動をおこし

それでも作者は回復していく。

その過程の綿密で客観と主観の入り混じった描写に引き込まれていく。

カラダの感覚と
脳の状態と
人生へのとらえなおし

まるで読む側も1度死にかけて戻ってくるように
作者とともに体験していく。

また出会う医療者がみなすばらしい。

作者がいろんな管がとれて「人間に戻った気分です」と言うと
看護師さんは

「いいえ。
ずっと人間でしたよ」


「絵描いてもいいですか」と作者が訊くと
医者は
「もちろんです!
ぼくは君や患者さんに何もあきらめさせたくありません。
人生は楽しいということを忘れないでいてほしいです」
と答える。

そして作者は

「人生は楽しいと今まで思ったことがあっただろうか」

と自問する。

別の医者は
病気を作った生活を変えることができる
変えさせます、と言う。

「自分はひとりしかいませんから。
あなたのためにがんばれるのは
あなただけです」



そんなことは知っている。
そんなことは知っていても、がんばれなくなってそして
またこの言葉をあらためてきくとき、
ようやく自分のために自分が行動できたりもする。

作者の体験は

こうして作品になることで
ひとりの人の再生の記録としての価値以上に
多くの人が
死なずにすむ力を呼び起こしているだろうと思う。

ネット上で読んだ時には、読み返す予定はなかったけど
本になって我が家にあるうちは、何度も読もうと思う。
ihcikoありがとう。
そして、同じ漫画という表現の道を進もうとしているichikoが
健やかにいてくれるといいなと母は思っています。

個人的にはお母さんの「あんたが絵が描けなくてほっとした」という言葉は
すごく刺さりました。
私はそうは言わないけどね。でも親の気持ちとしてはイタイほどわかります。

私は、魂の栄養をとりあげては人は生かされないと知っている。
でも、自分いじめになってしまっている状況が起きていたら
何か、を変えないといけない。
本人や周りが気づくためにココロの健康のことを皆が当たり前に知ることができるように。
聴いてもらえる場
ココロのうちを出せる場を誰もが持てるように。
私の仕事をしようと思う。


死んで生き返りましたれぽ [ 村上竹尾 ]
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