私のカウンセリングでお聞きするテーマで多いのは

子育て
パートナーシップ
親との関係
他者との関係
ライフワーク

ですが

子育て、の中には

子どもがいくつになっていても
出産時、あるいは妊娠時
のことがテーマになることがあります。

小さな(時には大きな)後悔や疑問が
解消されないまま残っていると
ことあるごとにちくちくと痛んだり
すっかり忘れてたのにあるきっかけで激痛となったりするようです。

先日、「バーストラウマ」についての話題がある所で出ました。

バーストラウマって、なんでしょう?
誕生時に起きたあれこれについて、胎児→赤ちゃん→子ども→大人が、いまの時点で何かをネガティブにとらえている記憶のこと。
と私は理解しています。

たとえば
「まだお腹に居たかったのに、促進剤で押し出された」
(だから大人になった今でも自分のペースでできないと落ち込む)
みたいなのとか
「親は男が欲しかったのに女で生まれてがっかりされた」
(だから私は女子らしいかっこうをするのが苦手)
みたいなことです。

私はバーストラウマという概念は理解できるし
実際大人のカウンセリングでは有効なアプローチでもあると思うのですが
最近気になっていることがあります。

その「恐れ」「罪悪感」が、子ども本人でなく
親のほうに影を落としてしまっているのは、払拭しようよ!!!

「バーストラウマを与えてしまったトラウマ、を抱える親」を生み出すのはナンセンス!!!!
本人にとっては驚きや恐怖があったらトラウマになったかもしれないなら、養育者である母はそこで落ち着いて、「あら~もしかしたらこういうことかもね~」と解説してあげればよいところを、ぎくりとしてしまっては誰も救われません。しかも「私のせいだ」とか思ったり絶対しなくていいですから。

私は個人セッションではイメージの話をよくします。
緊急帝王切開に対して、あるひとはこんなイメージを持っていました。

突然自分の居るあたたかくて安全な場所がナイフで切り裂かれ、
ムリヤリそこから引きはがされた。


うんうん。そんな風な視点で語られると、その出来事は
恐ろしい、辛い出来事だね。

でも。

他の物語も語ることができるんです。


緊急帝王切開ってことは、一度は陣痛がやってきている。

一人称で語ってみます。


子宮が収縮して、ああ、ぼく(私)はもうすぐ外の世界に押し出される。
予感、知ってる感覚。
そうだよ、やっと外に出られる。お母さんにもお父さんにも、世界にも会える。

ぎゅっとお部屋が縮まって、ちょっと苦しいけど
これはぼく(私)が外に出る順当な流れ。
ぼく(私)はこれを知っている。
流れに乗っていけばいいんだ。

・・・・・。
何度目かの狭い感覚で、なんだか苦しくなってきた。
そうか、へその緒が、首に巻いてるから、下に行こうとすると苦しいんだ・・・

だんだん。意識が。薄れてく。

また、押し出される。ぎゅうっと、狭い。
そして、苦しい、苦しい、出られない、けど、出られるかも、もう
自分では何もできない。

まだなの?

お母さんも苦しそうだけど

まだ出られないの・・・

意識が。薄れて。

狭い。苦しい。

お母さんが呻いている。


・・・・・・・・。

と、その時。

急にうわっとまわりがゆるんだ。
と思ったら強い圧迫感を感じて、
かと思うや否や
誰かがぼく(わたし)をすくいあげた。

まぶしい、まぶしい、げほ、げほ、うわあうわあ、うわあ、

外に出たよ!!!!

生まれたんだ!!!!!

はじまりはじまり!!!!!
ありがとう!ぼく(私)のこと、いつでもきっとこうして誰かが助けてくれるんだね!
ああ、楽しみだ、生まれてきたよ!!!!






これは、私の創作です。


わかりませんよ、赤ちゃんがその時どうだったかなんて。

でも、わからないのに、先に親が罪悪感もって
申し訳なさの中で子育てして
心配なたびに「ああ、これはバーストラウマかも。どうしよう。ごめんね。」などと思ったって
誰も幸せになれないじゃん!


とら&うま
に関しては
意欲をもって向き合えば、なんとかなるし
それは人生における学びの参加権でもあるのに
他者が(とくに影響力大きい母が)
「ああ、かわいそう」「ああ、ごめんね」「ああ、やっぱり」と
力を奪っていては、学び参加権をどぶに捨てた上に懲役を受けるような不条理感があります。


だって緊急帝王切開って
何かしら緊急事態を回避しようとしてやってるわけですよね。
なので生まれた人は
確実に「救われた」存在なんですよね。

あかずきんちゃんが、狼に食べられたあと、猟師に助けられるように

七匹のやぎが、母やぎによってハサミで救いだされたシーンのように

ああ、良かった!!!!

ホントに良かった!!!!!

という体験かもしれないじゃないですか。


緊急帝王切開、という出来事のもつインパクトはきっと大きいと想像します。

そのせっかくのエネルギーを
信頼やサポートや祝福を受け入れ味わうことで昇華させてほしいな。

あなたも、あなたの赤ちゃん(だった子)も、
祝福された存在なのですよ。



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