つづきです。

↓こちらを先に読んでね!

喪失と成長・家族の罠・恋愛と性~本・【もしもし下北沢】

 http://ameblo.jp/lychee-tangerine/entry-11243827028.html

しつこいようですが、完全なネタバレ記事ですので
ぜひ本を読んでから、続きをお読みくださいね!!


3つ目のテーマいきます。
3、恋愛と性のリアルなあるパターン

このあまりのリアルさに、ここはぜひ女子と語りあいたい!と思いました。
ちょうど今パートナーシップ・ゼミで過去の恋愛パターンのことを
さんざん考えてきたところだったのでぐっときました!タイムリー。

母という人、父という人、父と心中した知らない女、
自分自身、回復期に出会う同世代の好ましい男、
大切な何かを共有している年上の男、

人と恋と愛と性と関係性の変遷が、この上なくリアル。

この本の帯に「どこにでもある、でも、たったひとつの人と街の愛しい物語。」
と書いてあって、いやいや、父親が無理心中ってどこにでもはない話だよね、
と突っ込んでいたのだけど
この恋愛の対比がものすごく「あるパターン」をリアルに切り取って描かれていて
あとでそこだけもう1回読み直したくらい、気持ちいい!

回復期に出会い、どんどん惹かれていく好ましいまぶしい男。
ここには健全が詰まっている。生きる力。素敵さ。
そして決定的なずれも。

その「まやかしの恋」の感じを経験したことのある人は
きっと少なくないと思う。
学生時代の「なんか素敵!」っていうところから
どんどん好きになっていって、ブレーキ踏みながらも好きになっていって
あるところで「あれ?」と思いながらも
いなくなるとさみしすぎて、そのままつきあい続けた時期を経験している人。

(現在その「あれ?」を現パートナーに対してうすうす感じている人にとっては
 この本を読むと「ああ、やっぱり」、となってしまうのだろうか・・・)


そして、若い男の「私自身を見ていない感じ」が
これほど無邪気にリアルに描かれていると胸が痛むほど。
決定的な物哀しさがある。

その対比として、「確かに私自身を見ている」男のかけがえのなさも
しっかりと描かれ、主人公の自立を大きく支えている。

そう、自分自身を愛してくれる人の存在によって
主人公は喪失から世界の再構築、統合、自立のプロセスを完全なものとする。

王子様が助けにきてめでたしめでたしではなく
苦痛の淵から自力で這い上がり、カッコ悪くどろどろになった自分の誇りでもって
馬に乗せてってくれそうな王子を断って、
森のきこりだか猟師だかと一夜をともにし、
私は私の旅に出るけれど、春にまた必ず会いましょう、と旅立つ姫の物語なのだ。

女性の自己成長、自立のプロセスに関わる、恋愛の機能が描き切られていて爽快。
そうそう、そうだったね、そうだよね、という感じ。

性描写も、必要な部分が的確で
そうそう、そうなんだよね、とうなづく感じ。

でも、男性が読んでわかるのかな?
わからない人にはきっと一生わからないし
わかっている人でも、この物語をそういう意味で味わえる男性はすごく少ないように思う。

テクニックでも若さでも将来性でも(大きさでも持続力でも回数でも)なく
関係性にとって、女性にとってセックスにおいて何が重要なのか?

そのひとつの答が書いてあった。

それは多分男性にとってもとても重要なことなんだけど
意識レベルではわかりにくいことなのかもしれない。


夫婦や長年のカップルに起こるセックスレスの問題や
浮気の問題のひとつの答でもある。


いや、面白かった。
ばななさんありがとう!



もしもし下北沢/よしもと ばなな
¥1,575
Amazon.co.jp


(この本の下北沢は、私にとっては東中野なんだけど
タイトルにすると何かな~という脳内シュミレーションをしています。
 「もわもわ東中野」かな~・・・もしもしとざわざわのミックスで)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「聴き方」が変わると、関係性が変わります。
大切な人の話を大切に聴くために

ブライト・リスニング講座キラキラ&体験会

http://bit.ly/eZnw1K


理想を描く!理想を生きる!
ワクワクの毎日を過ごすことを選ぼう

【新月と満月のココロカフェ】

http://bit.ly/jELKDh


日祝も予約できます。Skypeは深夜早朝も対応。

アップココロのIQを上げる 個人セッション

http://bit.ly/g0MhEZ