先日のIDOでの
なつきサンタさん
http://ameblo.jp/ecowara/
の話の続き。

(ずっと書きたかったんだけど今日ようやく・・・!)

なつきサンタさんに
「サンタクロースが、起きている子どもに直接プレゼントを手渡す」という
サービスを思いついたのはどうして?

と訊いてみました。

プレゼンテーションのスライドにも、
軽トラでやってきたサンタさんがちらりと登場します。

「あれってどういう出来事だったのですか?」と訊いてみました。
こういうお話でした。

なつき少年のご両親は、障がい者の働く施設を応援していて
そこの商品をプレゼントとして頼んだら
軽トラックで、そこの商品をサンタ扮装で配送していたのだということ。

ご両親は、その趣向を知って「今日はサンタさん来るらしいよ」と予告をして
なつき少年は「え????」と思ってるうちに
ほんとにサンタさんキターーーー!

という感動体験だったらしいのです。
超インパクトを、なつき少年の胸に残した出来事。


その原体験を、大人になって、
海外の子ども支援と日本の子どもに夢と貢献の種をまく仕掛けとして
事業化していったなつき少年。


子どもの頃に、
どんな体験をするか?
それによって子どもは大人になって、
アウトプットするものが変わってくる。

その一部は保護者がクリエイトできるっていうことなんだよな。


そして彼をさらに育てたのは
高校卒業後に、ヒッチハイクで日本を何周もしたことだったりもする。
そこで出会った大人たちが、彼の社会観・人間観をつくった。
それは「性善説」だという。

保護者ができることは、
幼少期には子どもの体験をクリエイトして、
成長期、その後の経験を邪魔しない。

これが大事なんだな!


と、わかったものの。


では我が身を振り返ると。


子どもの幼少期は、2子とも私、いっぱいいっぱいでしたよ。。。
すまん。。。。


まあ、ichikoに関してはシェアハウスでの貴重な共同生活体験が
私が目いっぱいのクリエイトの結果かなあ。
あの時期に出会ったオトナたち、子どもたち、私もたくさんのギフトをもらった。
その後ichikoは都会の共同生活から自然がいっぱいの土地へ移り住む。
そこでの暮らしも彼女の原体験に貴重なギフトを埋め込んでいるのだろうな。

nikoはハードな時間と楽しい刺激的な時間が交互に訪れるような生活だったかな。
I氏と家族になってからは楽しい!が爆発的に増えたと思う。


まあ二人の原体験には今更消しゴムも追記もきかないので
これから、何を示していくかなんだけど。


ここから(niko小4)は、サプライズよりも日常がどうあるのか
ということが響くのだろうと考えている。


大学生となったichikoにはとくにダイレクトに
今、身の回りの大人(親以外も含め)がどう生きているのか
を見せるのが重要な気がする。

大変そう?つまんなそう?何に歓びがあり、
そのうちの何がいつ培われたのか、
現状の社会システムの限界や矛盾も含め。。。

それをきっちり手渡していけたら
社会は変わると思う。




ちょっと前に、大学が決まったichikoが、じゃあバイトを探さなきゃ―という段になって

「バイトってどうやって探すの?」と訊いてきました。

「ネットでも、バイト情報誌でも、店頭の張り紙でも・・・」

と答えながら、本当にナチュラルに

何かのついでに検索してプリントアウトして渡そうとしそうな自分に

ビビりました。


これは経験なんだ。


プロセスが大事なんだ。


どこでみつけたバイトがどうで、という体験の機会なんだ。。。。

善意で探してあげてはいかん。
機会を奪ってはいかん。
選ぶのはichikoの価値観。
その価値観を育てるものは経験。


気づいて抑えて、その夜のこと。

深夜帰宅したI氏に
「今日ね~、ichikoが『バイトってどうやって探すの?』って言っててさ・・・」

言いかけたところでI氏即答。

「あ、じゃあ俺、探しといてやるよ。」

いやいやいやいや、それは抑えて。


ほほえましいんだけど、怖いよね、保護者の愛。

大人は自分たちはいろんなことを経験していて
愛する子どもたちには痛い目には遭ってほしくない。


でもそれは、
「自分の体験として控えめに語る」以外に
スマートな方法はないよなあ。
と最近思います。


私たちの体験した頃と、現代も違っているしね。

ichikoはほぼ初めてのアルバイトで、職種によって面接会場の雰囲気も
職場の雰囲気も違うという体験や
自分にもっと何があったらいいのか、という感覚や
多くのことをじわじわと体験して味わって吸収しているところ。

大人は大根おろし的に、吸収を助けるぐらいしかできないのよね。


体験を邪魔しない。

そして、イベントではない、日常の中に
大人の知恵と幸せを見せて伝えていくこと。

私は母に本当に感謝しているのは
見せてくれた日常の知恵と姿勢がすばらしかったこと。

暮らしの知恵、特に料理。

日々働く姿勢。スーパーのてんぷら売り場でも
スーパーの精肉部でも、
居酒屋の厨房でも、
新聞配達でも。

私が高校生の夏休み、
母の新聞配達についていった。

犬のいる家には吠えられないように煮干し(笑)をポケットにしのばせ
マンションの階段を一段飛ばしで駆けあがる母に
完敗を実感した。
なんの勝負かわからないけど、
首根っこを噛まれたように観念した。
お母さん、あなたは偉い。


あのときの尊敬と誇りを、私は忘れない。



そんな親に、なれたらいいな。
サプライズ時期を過ぎたら
よりよい実例を見せるしかないのだ。