少し前に観た映画も書いておこう。


【リミッツ・オブ・コントロール】

公式サイト

http://loc-movie.jp/index.html


もともとこの映画のレイトショーを夫と観に行くはずだったのが

娘の頭にアタマジラミが発見され、

お泊り中止。。。。


残念ながら映画も中止した、いわくつき。


ようやくレンタル店に並んだので夫婦で観ました。


ジム・ジャームッシュといえば、いつも思い出すのはほろ苦い青春時代のデート。

片思いのクラスメイトと観た「ダウン・バイ・ロー」以来のファンです。


時は流れて(笑、夫と観た「ブロークン・フラワーズ」はもう1階観たい作品。


そのジムジャームッシュの最新作。


期待にたがわず、観て良かった!


映画にうるさい夫も、エンドロールで「やられた。。。。」



まったく読めない展開、

意味不明なままの終焉、

放りだされる伏線たち。。。。


これこれ、この世界観が気持ちいい。



ちょうど忙しい中のある夜に観たのだけれど


そこから、ただの忙しい日々ではなくて

視点がリセットされた。


すべてが映画の中の出来事のよう

すべてが何かのメッセージのよう


このことは何を表現しているのだろう?


現実がすべて何かのメタファーのように感じられる。

この感じ、悪くない。面白い。


望んではまった状態ではないし

監督も意図しているかどうかわかんないけど



とにかく、現実の彩度が変わるような感じ


それが私にとってのこの映画の魅力。

女たちがそれぞれに美しい。

ヌード、ブロンド、分子(モレキュール)、ドライバー。

コードネームは存在を記号化する。

個性を貫いて存在するそのインパクトに深いところでエンパワメントされる。


では、


私にコードネームをつけるとしたら何だろう?



それは、たとえば一週間おきに換えてみてもいいのかも。


今週は「海」

来週は「月」


というように。



今日1日のテーマにしてみても面白いかもしれない。

すべてが暗号で、大切な何かを指し示している。。。。



現実世界へ、静かな遊び心を持ち込んでくれる映画でした。