おはようございます☀
Seaweed EngineeringのNoriさんはリンカート特集ですので、こちらも負けじとリンカートのお話を!


今回はキャブ調整の話!
リンカートキャブレターはロースピードニードル(アイドリングから低速域)とハイスピードニードル(中速域から高速域)でガスの調整をしております。それぞれのニードルは、走行状況や環境、又は異なる外気温や標高差による気圧変動により、ライダー自身で容易に微調整が出来る構造となっており、当時のライダースマニュアルにも、その記載がございます。


 当時ライダー様には、そのキャブレターの調整、ポイントや点火時期、タペット調整や足回りの点検調整給油メンテナンス、構造を理解し必要最低限の整備スキルが求められておりました模様でございます。ゆっくり頑張りましょ^_^


さて、それぞれのニードルを締めていけばガスが足りなくなり止まろうとしていきます。
逆にニードルを開けていけばガスが濃くなり黒煙が出て、同じくエンジンが吹け上がらなくなったりプラグがかぶったりしてしまいます。
締めれば薄くなる!そのニードルを水道の蛇口だと(水量を燃料流量)思っていただければ分かりやすいです。

今回のトラブルとしてはハイスピードニードルを締め込みきっても、少し濃いめで変わらず走ってしまうというよくあるヤツ!
低中速も調整が効かず何か引っかかる感じです!
 念のため油面を確認、フロートを外してニードルの先端をチェック。
案の定、ニードルホールが閉じきっておりませんでした。
これではちゃんとしたキャブ調整は出来ませんネ


リンカートのモデルによってニードルの長さは色々あります。
長さの違うものが使われていたりしますので、必ずチェックしましょう!


ニードルの先端がジェットホールを塞ぐ、その加減でメインノズルへと導かれるガソリンの流量が変化する構造、調整による劣化によりニードル部先端が削れて段つきとなったり、テーパー角が鋭角になったり消耗していきます。ホール側も同様ニードルのテーパーが無理に食い込み拡大しているケースも!
まだまだ消耗品は手に入る時代ですので状態によっては交換してみるのもいいと思います。


キャブ調整も出て納車準備もバッチリ。
ここがしっかりしていないと走る度にプラグを変える羽目になります。

では明日は雨予報!雪もチラつくとの事!
寒い日はゆっくりお過ごし下さい。

引き続き慎重に素敵な週末をお過ごしください。