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イエス、70年代!

こういうのが新車で売ってた時代、素晴らしいですね。

かれこれ40年以上経過しようというところですので、自分の年齢を鑑みても、もうやはりお兄さんとは呼べないワケで。

オッサンだからたまに健康診断とかしましょうね。





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でも食いますよ!と言うことで久し振りの中華弁当。

昔450円だった気がする…

1度値上げしたんですよね。

でも500円でこのクオリティにはお目にかかれません(笑)



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さあ、クランク組んじゃいましょう。

各部規定トルクで締め終わりましたら、2枚のフライホイールをドッキングさせます。

ふむ。




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ドッキングさせる時には、こんな「コ」の字のクランプを使って「出来るだけ真っ直ぐ」をキープ。

したらば最後のクランクピンナットをガッチリと締めます。



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両側から「コ」の字で押さえる事で、フライホイールの外周的には真っ直ぐが出るワケですね。

予めフライホイールに取り付けた、ピニオンシャフトとスプロケットシャフトが曲がって刺さってると、そもそも芯出しとかのお話で無くなってしまうので注意っす。

まあ、組んで芯出し台に載っけてみないとそれが分からないという欠点は、アリ寄りのアリなのですが…。

先細テーパーな穴に突っ込んでナットで固定してますので、分解と組立を繰り返されたクランクは、ダメージ受けてる可能性もあるんですね。



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例えば外に行く程ブレは大きくなるのですが…

まずクランクケースの両端、クランクを支えるキモのベアリングが入る部分が真っ直ぐになっておりませんとダメっす。

最後のクランクピンのハマりが斜めになったモノ、「コ」の字は使ったけどやっぱり2枚がスライドするようにズレてるモノ。

これらを開いたりブッ叩いたりして真っ直ぐにします。

本当にブッ叩きます。

瞬間的なインパクトをいかにクランクピンに伝えるか的な、マニアックなハンマーさばきの見せ所です(笑)

鉄のフライホイールよりも柔らかな、しかし重量のある銅のハンマーなどで叩き、スライドしているものを直す感じです。



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ハの字に開いた時は、こうです。

そんで、両端のシャフトを出来るだけ真っ直ぐにする、それがハーレーやインディアンなどの分解出来るクランクのお約束なのであります。

©️の時、横からおもくそブッ叩いて戻します。

両端のブレは、0.025ミリ以内に収まるよう奮闘しております。

えーなんかこれ、出なくね?みたいのは全バラやり直し!

なので、バラしたらまず芯出し台へ。

前回組んだ人が出した芯よりも、更に上を行くためです(笑)

大幅に狂っていた場合、芯が出ない理由があると思った方が良いかもしれません。

でも組む人のスキルで変わってしまう、古いアメリカのオートバイなのでありました。




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あとコレ大事大事ですね。

ケースにクランクを組み込んで…

果たしてコンロッドは真っ直ぐなのであろうか、と。

それもですよ、「シリンダーベースに対して」、「むしろスモールエンドのブッシュの角度が」、ですよ。

なのでスモールエンドにガタ無く入る真っ直ぐな棒を突っ込み、薄い紙を挟んで、ベースに対して真っ直ぐなのかをチェックします。

ここに、この角度でピストンが付くわけです。

という事は、これ曲がってるとこっから上が全部グチャグチャです。

せっかく5/100ミリのクリアランスでホーニングしても、ピストン変な角度で来たら意味がありません…。

マンションの基礎の時点で曲がってたら、高層階はどうなりますでしょうか?



ベースが真っ直ぐなら、「コンロッド曲げて真っ直ぐにする」が正解です。

スモールエンドブッシュとビッグエンドのレース、ケースの芯、クランク、これらが全て曲がっていなかったとしたら、これはもうロッドが曲がってるかシリンダーベースが曲がってるかのどちらかな感じです。

ロッド、曲げる用の固定ジグ取り付けてオリャーとやると、簡単に曲がっちゃいます。

怖っ…





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そういう感じで、腰下が完成するのでありました!




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ここが超高速で回るのを想像しますと、ちょっとエンジン労ってやろうかなと思うのです(笑)

明日はバイク日和!

冬眠から覚め、走り出す前にはオイル交換!

という事で、明日も皆さまのご来店を心よりお待ち申し上げております。