僕のオススメは「シンリ〜」です! | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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大家好!

 

中国語上達への道トレーナーのむうさんです。

 

 

「僕のオススメはこれ!シンリ〜です」

2004年生まれの中国の男子大学生、Xくんが

興奮気味にノートパソコンの画面をわたくしに見せてこう言った。

 

 

この日わたくしは、とある知り合いのクリスマスパーティに参加をした。

そこには男女混合、日中混合、

年代は”00后(10〜20代)~ 60后(50代〜60代)”混ぜこぜの人たちが集まっていた。

 

クリスマスプレゼント交換が思いのほか盛り上がった後、

バイオリンとギターによるクリスマスソングの演奏および合唱が始まった。

 

「シンリ〜」という衝撃の言葉が出てくるのはその直後だった。

 

クリスマスソングは6曲。

ラインナップはこれ。

 

♪ ジングルベル ♪

♪   Santa Claus is comin' to town   ♪

♪   Last Christmas   (ワム)♪

♪   いつかのメーリークリスマス (B'z)♪

♪   きよしこの夜 ♪

♪   赤鼻のトナカイ ♪

 

中国の若者はワムさんやB'zさんの曲を歌えないかもしれないけど

演奏が素晴らしくてそんなことはどうでも良かったのだ。

 

6曲が演奏し終わると、まるで用意されていたかのような

アンコールの声が響き渡る。

 

アンコールの曲は、

昭和世代には涙がちょちょぎれるくらい嬉しいかの名曲

山下達郎さんの「クリスマス・イブ」!!!

 

曲名を聞いた途端

60后、70后の日本人が急に姿勢を正して、

歌う気満々になったのだ。

もちろんわたくしだってそうよ。

牧瀬里穂さんの可愛らしい映像を思い出したわ。

 

年季の入った歌声で、

サイレンナイ〜♫ウゥォ〜ウウゥ♪

ホリーナ〜イ〜♬

 

すると

どこからか主旋律に合わせて

大きな口笛の音が聞こえてきた。

音がしっかり合っている。

もう、ノリノリだわね〜。

誰、誰、誰なの?

 

え?

あれ?

Xくん?

口笛吹いているのXくんじゃない?

え?知ってるの?

この昭和の名曲を。

ちょっと待って。

Xくん生まれてないよね?

日本語も全くできないよね?

日本にも行ったことないよね?

 

Xくんの行動がすごく不思議でたまらないので

直接聞いちゃった。

なんで知ってるの?この曲を。

 

すると、とっても嬉しそうに山下達郎さんの歌が大好きだと言うのだ。

その後、達郎さんを褒め称える言葉がポンポン飛び出した。

 

達郎さんのこの歌も好き。

あの歌も好き。

次々と紹介してくれた。

 

その中の一曲がこちら↓

 

【YouTubeからお借りしました】

 

Xくんは幼い頃からピアノを習っていて、

いまはコントラバスを弾いている音楽少年でもある。

そんな彼が達郎さんの曲をベタ褒め。

現代人はこのような素晴らしい曲を作ることはできないだろうとさえ言う。

 

わたくしも音楽大好き(特に昭和の)人間なので、

Xくんの高揚感を見たら

早速つられて興奮状態に突入。

 

そこでこの言葉が放たれたのだ。

「僕のオススメはこれ!シンリ〜です」

自分のノートパソコンにたくさん保存してある日本の昭和の曲の中から

興奮気味にわたくしに画面を見せてこう言った。

ん?シンリ〜?

どなたかな。

 

画面にあったのは「杏里(アンリと読む)」の文字。

あぁ〜、杏里さんね。

確かに中国語では

" Xìnglǐ "

こうなるわね。

 

名前の読み方にフンフンと納得していると

1秒も待たずにすかさず、お気に入りの杏里さんの曲を教えてくれた。

 

【YouTubeからお借りしました】

 

持ってる、持ってる、杏里さんのLPレコードを!

と伝えると彼は驚いた表情で答えた。

そうなんだ、すごい、すごいと。

 

音楽を通じて、私たちは固い握手をした。

音楽の友達となった瞬間だった。 

 

 

昔の素晴らしい曲を自分風にアレンジして

ネットにアップしている人がたくさんいる。

そのアレンジされた曲に感動して、

さらにその原曲を探して楽しんでいる。

彼が山下達郎さんたちを見つけることになった訳は

こういうことのようだ。

 

東南アジアの方で日本の昭和シティポップが

同様の方法で流行しているというのは数年前から

知ってはいたが、それが中国の若者の間でも

広まったいるとは知らなかった。

 

TikTok上に流れる日本の曲が良いと

日本の歌を好きになる若者がいるのも知っている。

 

日本の若者と音楽で繋がることだって楽しいのに、

昭和の歌で中国のZ世代と繋がることができるなんて

思ってもみなかった。

不思議な時代になったものだわ。

なんだか楽しくなってきたぞ。

 

2024年は音楽がわたくしの合言葉になりそう。。。