伝統料理である“凉皮”が本場の味のかなり渋いお店 (2) | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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大家好!

 

中国語上達への道トレーナーです。

 

 

 

〜前回の続きから〜

 

 

頭の中は何が何だか分からずグルグル。

早くこの場を離れたいという気持ちがムクムク。

 

 

とにかく下を向いて食べるしかなかった。

 

 

口をモグモグ動かしていると、

外観もさることながら、

なかなかのお味であることに

今更ながら気付いた。

 

 

噛めば噛むほどますます

現地で食べたあの味を思い出し、

気持ちが落ち着いてくるのが分かった。

 

 

美味しいなぁ。

懐かしいなぁ。

 

 

すると、

ふと前方から声が聞こえてきた。

 

 

老板「中国にいたのか?」

 

わたくし「えっ、あ、はい、北京に。」

 

老板「ほう、どのくらい?」

 

わたくし「14年ほど。」

 

老板「おう、そうか。おっと、そうだ。胡麻だれってこのことか?」

   (実は胡麻だれが“凉皮”にかかってなくてどうしようかと思ってたわたくし)

わたくし「そう、そのことです。」

 

老板「なんだ。胡麻のこと言っているのかと思ったからさ。胡麻だれ要るかい?

   かけてあげるよ。」

 

わたくし(ニッコリ笑って)「是非!」

 

 

 

 

 

とろ〜りとした胡麻だれを上にたっぷりとかけてくれたのだ。

なんだ、老板優しい人じゃないか〜。

老板とその助手さんは二人とも角刈りとまではいかないが短髪で

私たちがお店に入った時には顔はいずれもブスっとしていたもんだから

てっきり怖い人だと思っていた。

 

 

そこから一気に老板の問いかけが始まり、

四方の圧力の壁が吹っ飛んでいってしまったかのようだった。

わたくしの中の緊張の糸もそこでプツンっと切れた。

 

 

老板「俺が日本に来たばかりの頃はよぉ、

   こうだったよ。あぁだったよ。なぁ。」

 

   (具体的な内容は省略)

 

お客「そうだよ。今ではこうだもんな。」

 

わたくし「そうですか。まあね。」

 

助手「あれ、あの時はあぁだったじゃないですか。」

 

老板「そうじゃないよ。こういうことだったんだよ。」

 

助手「そうだっけ。」

 

 

こんな会話がずっと続き、食べ終わったお客が一人帰ると、

また新たなお客が入ってきた。

すると、老板はわたくしのことをまた新たなお客に

紹介してくれて、それでまた会話が続くのだった。

 

 

こんなはずじゃなかった。

食べたらすぐに帰るつもりだった。

もう“凉皮”はとっくに食べ終わっているのに。

まだこのお店にいる。

しかも和やかに老板たちと話をしているのだ。

老板もなんだか嬉しそうで、それが嬉しかった。

 

 

でも時間は無限じゃないのよね。

このままだと入ってくるお客さんたち全てに

わたくしご紹介いただいちゃいそうだったので、

いよいよおいとますることにした。

 

 

わたくし「じゃぁ、今日はこれで。」

    「老板、“凉皮”とっても美味しかったです。」

    「また、来るからこの顔を覚えておいてくださいよ。」

 

 

不思議なものだ。

わたくしがこんなことを言って帰るなんて

考えてもみなかったよ。

 

 

Aさんがあのように言ってくれなかったら

こういう展開にはならなかったかもしれないのよね。

Aさん、あの時は本当に有難う。

楽しい時間をいただきました。

 

 

家に着くと、LINEにAさんからのメッセージが。

「“凉皮”美味しかった!」と。

 

 

すかさずメッセージを返信。

「次回はあのお店で一緒に食べましょうね。」

 

 

〜終わり〜

 

 

 

 

 

 

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