ブログネタ:○○の秋、あなたは何の秋? 参加中本文はここから
「○○の秋」――紅葉、食欲、スポーツなどと、魅力的なものばかり。
わたしはそれでも、「鳴き声の秋」と答えます。
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通勤途中のある駅で、少し耳を澄ませてみます。
いつもなら、iPhoneでメールチェックなどする場面ですが・・・
すると耳には、鳥のさえずり。
それも、とてもけたたましく――ハッとして、わたしは辺りを見回します。
するとそれらは・・・駅に数か所配された、スピーカーから流れ出ている。
(「ピーチクパーチク」という一種類の鳴き声のみでも、数か所から流れれば環境音ぽくなりますね)
「なんでこんなの流すんだろう?」・・・違和感覚えてしまいました。
鳥のさえずりなんて、耳を澄ませばほらそこに・・・あれれ?
駅じゃ、たしかにあんまり聞こえない。
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変な気分で駅を出て、事務所に向かう一本道。
・・・目を閉じたなら、やがて無数の音が響く。
ヒコーキ、電車、バスにトラック。
それらの後ろに、人の笑いやかけ声に、窓や屋根がきしむ音。
さらに隠れて、鈴虫、スズメ、ムクドリ、カラス・・・

鈴虫、スズメにムクドリの、姿はなかなか見えません。
ただ草むら内のどこからか、じわじわ何かが鳴いています。
止まることなく、その鳴き声は湧き続けます。
やがて・・・草むら自体が、震えるように映り出す。
そんな世界が広がれば、空に響いたカラスの声すら、わたしの髄にはしみわたる。
これほど音が、わたしを包む・・・
「これが秋か」、そんなことを感じました。
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「枕草子」に沿ったなら・・・夕暮れが、もっとも趣深いかも。
でも・・・それにしたって秋の朝の音、いいものですよ。
そんな話だったでしょうか。






