前の会社の同僚にユウタってのが居てね。コイツは、

「オレは絶対音感を持っている」

と良くうそぶいていたんだよ。絶対音感てば、例えば踏み切りのカンカン音…あーアレはラの#だね、とか耳に入ってくる音の音階が分かってしまうというアレだ。


ほんでユウタとの仕事中、近くに豆腐の移動販売車が来たのよ。プー(→)プー(↑)プー(→)ていう定番のラッパサウンドをひっ提げてさ。

「なぁユウタ、アレは何(音階)よ?」

て聞いたら、しばし考えた後、

「ちーくーびー♪」

ていう豆腐ラッパ界ではおおよそ登場しない類いのライムを乗せて歌ってきてね。音階ですらねぇ。虚を突かれたが故、ケッタケタ笑っちゃってなぁ。アレ以降、豆腐のラッパを聴くと、出てくるワードは「ちくび」なんだわ。困ったモンだよ。

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仕事をする上で、責任感ってのは…そりゃー大事だと思う。
でけど、ちょいと皆さんワーカホリックになり過ぎな様な気がするよ。

今日さ、この世の中にゃ「突然死」をした人達が一定数居たと思うのよ。交通事故やら心筋梗塞やらさ。その人達は、朝、寝床から起き上がった時に、まさか「今日自分は死ぬ」てのを予見してなかったと思うだよね。

それでもしかし、死は突然舞い降りて来る。

んでも、急に穴が空いたとしても、業務てあんま止まらないと思うだよ。誰かが代わりにやってくれる的な。よっぽどの重要人物でない限り、その穴は埋まるハズなんだ。

「自分が居ないと、会社が!」

なんてのは単なる思い上がりに過ぎなくて、実のところ、なんとかなっちゃうモンなのよね。
だもんで、ワーカホリックも結構なれど、「自分はその程度のモン」て考えるのが現実的なのかなぁてさ。