10月16日(土)/1日目 晴れ
早朝、激しく降る雨音で起きる。
天気予報では朝方まで雨が降ると言っていたが。
時計を見るとまだ5時。
雨が上がるまでもう一眠り。
7時には雨は上がっていた。
高速を使わない旅。
今日はどこまで走ろうか。
富山から砺波に入り156を南へ走る。
五箇山までの道のりは相変わらず寒い。
雨で地面が冷やされて余計かもしれない。
走りながらバイクのエンジン付近に、冷えてしびれた手を当てて暖める。
もっと暖かいグローブ買おう・・・。
10時を過ぎるとようやく気温も上がってきた。
ひたすら156を南下し、九頭竜を通り12時頃福井に入る。
途中、道の駅の蕎麦屋で味噌ラーメンを食べるが麺がインスタントみたいであまり旨くない。
素直に蕎麦にしとけばよかった。
再び走る。
街中は通りたくないのでなるべく山の中を通るルート。
秋にしては暖かいせいか山はまだ紅葉していない。
道路に落ち葉が少ないのは助かる。
越前市に入り、休憩。
時間は13時30分、そろそろ今日の寝床を探さなければ。
小浜市の西の海沿いに温泉施設が近くにあるキャンプ場を発見。
キャンプ場そばに温泉があるってとてもありがたいのでそこへ向かってみる。
途中道沿いにあるスーパーで今夜と明朝の食糧を調達する。
16時頃にはキャンプ場に着いたのだが・・・。
キャンプ場入り口にチェーンが。
バイクを降り、嫌な予感がしつつも受付小屋に行くとしっかり閉まっている。
44「マジか」
営業していない。
・・・隅の方にこっそりテントでも張るか?
いやいや、さすがにそれはちょっとまずいか。
本当にここのキャンプ場は無理なのか近くの温泉施設に行き、そこの店員さんに尋ねることにした。
するとそこのキャンプ場、前もって電話予約しなければ開けてもらえないとか。
夏場ならばまだ宿泊客が多いので何とかなる場合もあるらしいが、今の時期はほとんど人が来ないため
事前に予約しないと入り口チェーンは開けてもらえないらしい。
当日いきなり、というのはムリだと教えてもらった。
ということで再び地図を見直してみる。
ここから15分程戻ったところにキャンプ場マークが。
今度は念のため電話で営業しているか確認してから出発。
大島半島の赤礁崎オートキャンプ場(一泊1,500円)に到着。
この辺はキャンプ場が少ないからなのか、たまたまなのか分からないけれどキャンプ場はお客さんでいっぱい。
受付でバイク一台と言うと、本来キャンプスペースではないけれど一人用テントなら充分張れる静かな場所を案内してくれた。
ありがたい。
ファミリーが集中する場所から少し離れた所に早速ベースを張る。
テント設営後、キャンプ場にあるシャワーに行ったのだが。
「シャワー 5分 200円」と書いてあった。
財布を見ると小銭がちょうど200円。
・・・5分で大丈夫であろうか。
自販機で千円崩そうか・・・いや、それもなんか悔しい。
ということで200円握り締めていざ、シャワーへ。
金を入れた瞬間噴出すシャワー。
44「冷たっ!!」
冷水シャワーか?と思いつつ時間ばかりが過ぎてゆくので文句も言えず、手際よく全身を洗う。
徐々に暖かいシャワーになってきた。
結局1分の余裕を持って終えた。
シャワー室を出てベースに戻る途中の道に鹿が普通に歩いていた。
随分と人馴れしていてこちらの姿を見ても動じない。
テントに戻り早速酒。
今夜はキムチとミニトマト、それに砂肝とシメジを塩コショウで網焼きにする。
普段ビールはあまり飲まないがこういう時のビールはうまい。
ナイフで砂肝を小さく切りながら焼いていく。
そんな時、ふと視界の隅に何か見えた。
前方2m位のところに狸がてくてく歩いてきていた。
砂肝を焼く匂いにでも釣られてきたんだろうか。
こちらに寄ってくる。
44「んがー!!」
と大きな声を出し狸を威嚇すると逃げていった。
酒のつまみを取られてたまるか。
というか餌付けしちゃイカン。
安心して酒呑んでると今度はなんだか見慣れたものが2m先に見えたような気がした。
44「んん?」
よく見ると、自分の靴の片方が転がっている。
テント直ぐそばに置いてあったはずなのに何故・・・と思ったがさっきの狸の仕業としか思えない。
この辺の動物は人馴れしすぎで大変です。
夜は寒いと思ったけれど上着をちゃんと着ていれば、外でも充分過ごせるくらいの気温だった。
熱燗でも作ろうと思っていたが常温で普通に呑み進めてしまった。
21時過ぎ、眠くなってきたので早々にテントに潜り込み寝袋に包まって就寝。
深夜過ぎはさすがに冷えてきて何度か寒くて起きてしまった。
明日は天橋立へ。