エサ。
釣りにとって根本的な要素です。
何を食べているか。
どこでそれを食べているか。
それがわかればかなり釣れる確率が高くなります。
今回、観賞魚の餌としてモエビをとってきて欲しい、と言われたので久しぶりにモエビ取りをしてみました。
モエビ。
本来は十脚目クルマエビ科に分類されるエビの一種。
海水棲で西日本からパキスタンまでのインド太平洋沿岸に広く分布し、食用にもなるようです(wiki先生より)。
多くの場合スジエビのことを言いますが、手長エビの幼体、地域によってはヌマエビが混じることも。
なので、ここではスジエビのことを主に言ってます。
以下wiki先生よりスジエビの概要です。
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スジエビ(条蝦、筋蝦、学名:Palaemon paucidens)はテナガエビ科に分類されるエビの1種。日本とその周辺地域(南東シベリア、サハリンなど)に分布する陸水エビ(淡水性のエビ)で、釣り餌や食用に利用される。
広義にはスジエビ属 Palaemon に分類されるエビ類の総称としても用いられるが、日本産の種類のうち淡水産なのはスジエビくらいで、ほとんどの種類が汽水域や浅い海に生息する。
体長はオス35mm、メス50mmほどで、メスの方が大きい。体には7条の黒褐色帯模様が各所に入り、和名もここに由来する。帯模様の太さは個体や地域で若干の変異がある。生きているときは体がほぼ透明で内臓が透けて見えるが、瀕死になったり、死ぬと体が白く濁る。体型は紡錘形で、頭胸甲・腹部の境界と腹部中央(いわゆる「腰」)が曲がり、頭部が上向き、尾部が下向きになっている。
額角は細長い葉状で、眼柄や触角、5対の歩脚も細長い。歩脚のうち前の2対は先端にはさみがある鋏脚となっている。
テナガエビ類に近縁で、テナガエビ類の若い個体とスジエビはよく似ているが、テナガエビ類には複眼後方の頭胸甲上に「肝上棘」(かんじょうきょく)という前向きの棘があり、肝上棘がないスジエビと区別できる。また、同じく淡水にすむヌマエビ類とは大きさが同じくらいで混同されることもあるが、スジエビは明らかに脚が長く、上から見ると複眼が左右に飛び出す。
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このスジエビ、子供の頃によく採って釣り餌にしていました。
バス、ギル、コイ、フナ(ノッコミの時はへらも)、ハスなどを釣っていました。
何しろ、小遣いがないのでルアーを買えず、エサもよくやっていたのです。
特にハスは流れの中に玉浮きを流すと良く釣れたので、手軽に渓流気分を味わえたものでした。
子供でもかんたんに取れます。
それぐらい、動きが緩いので多くの魚の主食になっていると思われます。
流れのある、ブロック護岸の表面にたくさん群れています。
このようなポイントが最高。
あまり流れの速いところにはいません。流れが穏やかになる日当たりの良いところにいます。
釣り餌にするぐらいなら100均で売ってる観賞魚用の網でも十分。
川虫を摂る網なら一気に採れます。
チチブもとれます。
ところが、ひとしきり採ると警戒心が高くなり表面上はいなくなったように見えます。
橋脚の影などにあるブロックの、裏側を掬うとたくさん群れていました。
流れに対して頭を上流に向けているので、下流側から上流に向けて網を掬うと取れるのです。
水槽に入れても水流の上流側に頭を向けています。
なので流れのある、障害物の影側の下流にバスなどの魚が着くと思います。
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このエビ、夜明け前に行くと全くいません。
ところが、明けて陽が差すといっせいにブロックの表面に群れてきます。
日が落ちると逆のことが起きると思います。
子供のころ、それが印象的でした。
だから、マズメ時はよく釣れるのかなと思ったのを覚えています。
ヤマべ釣りですっかり童心に戻ってしまいました。