常吉スペシャル。ハートランドZ HL-Z671ULRS-T。 | ライフ イズ ア エンドレスゲーム!!!
伝説のハートランドZ671ULRS-Tを手に入れたので、クロノス682ULS-STとの比較です。



ハートランドZのロゴが眩しいです。

1ピースで常吉と入っているのは知る限りこの竿だけです。
(追記、2ピース版のHLZ672UL、3ピース HL-Z703ULFS-ti 別誂TSUNEKICHI SPECIALという竿もあります。)

メジャクラ642ULを使っていたのですが、長い竿だとどう変わるだろう?とクロノスを導入してみました。

これもなかなか良い竿でした。

クロノスは85g。軽量なのが気に入りましたが繊細なイメージとは違って、ライトキャロなど意外とラフな使い方ができる印象です。
バットが強すぎてカギ状に曲がるのも気になりました。

ふと中古屋でハートランドZがあったので即購入しました。
2ピースモデルもあるのですが、カタログ値で85gに対し購入したワンピース671ULは80g。
さらにこれは固定リングが欠品していたので実測75gでした。

リールを取り付けるにはビニールテープで固定します。

自由性が高いです。テネシーグリップといいます。現代ではまず見かけません。昔はたまに見かけました。
07ルビアス1003ボディに2004スプールをつけて170gでしたので、トータル245g。250g切りました。

メジャクラ642ULに00ステラ1000をつけたタックルを持ったあと、これを持つと「おっ軽い」という感覚。
メジャクラは88g、ステラは170gなので258g。十分軽いんですが。

98年ごろ発売ですので20年ほど経過しているロッドです。
ビンテージというにはやや新しいですが、クロノスと比べると古さを感じます。

村上晴彦さんプロデュースの最初のロッドです。
セパレートグリップを提案したのですが、当時の技術では軽量さをクリアできずこのロッドには採用されませんでした(浜スピニングに初めて採用)。
このグリップは径が細くなかなかいい出来です。
セパレートでなくとも気にならないほどです。ビデオで見ると村上さんはセパレートにしていたり、手に合うように削っていたりして改造していました。
コルク部分が多く自由性が高いのでいろいろできるのです。

ガイドはこの頃提唱され始めたニューガイドコンセプトをさらにきつく設定したとのことですが、いまとなってはあまり新鮮さを感じません。

ガイドは10個。ガイドが多いと竿は硬くなるのですが、とてもしなやかな調子です。
おそらく相当柔らかい調子にガイドをつけて矯正してあると思われます。
グリップを握っていてもブランクスの曲がりを感じるほどです。
バットにパワーがあるバスロッドではめずらしいのですが、昔はよくありました。
村上さんはティップからバットまでキレイな弧を描くようなロッドが好きと言っていましたので、この当時の結論がこの調子のようです。
グリップを握っていても竿が曲がるのを感じるのですから、よく言えばロッドに出るアタリも感じられるということです。

しかし、ストラクチャーに潜り込まれたらこれでバスをとる自信は自分にはありません。
あくまでオープンウォーターで釣るためのロッドです。
気持ちいいほどコンセプトがはっきりしたロッドです。カタログにはアングラーを選ぶ究極のロッドとあります。

リールを固定するカーボンリングが脱着できる凝った作りです。

当時4万円ほどする高級ロッドですので、細かな点も作りはかなりいいです。


追記:菅釣りで使っていた08プレッソ1003ボディに変えてみるといい感じ!重量が170ぴったりになり、トータル240g。理想はこれかもしれません。