当社よりKelcoシャンプー等をお取引頂き、日頃お世話になっております
トリミングサロンMOMOTA様のBlog を先日拝見し、MOMOTA様よりご了承を頂き
Blogに転記されていた遠方のトリマーさんの記事を以下に転記させていただきます。
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先日、2013年2月26日(火曜日)
千葉県にある動物愛護センターに行きました。
目的は施設に収容されている犬達をトリミングすること。
普段はお客様の大切な大切な家族をきれいにしていますが、今日は違います。
いらないと言われた子、命の期限が決まった子。
少しでもきれいにしてあげれば、もしかしたらもしかしたら里親が決まるかもしれない。
殺されなくて済むかもしれない。
命を助けるための、ボランティアトリミングです。
4年前から千葉で始まったこの活動、今回は7名の現役トリマーが集まりました。
センターの職員の方に、今日トリミングしてほしい犬リストを渡され7頭が選ばれていました。
ここにいるみんなは、きみを守りたいんだ。」
5歳くらいかな、毛の伸び具合から1~2ヶ月前にトリミングされていたようでした。
薄汚れた緑色の首輪ついこの前まで普通の生活をしていたようです。
なぜきみはここにいるの・・・?
このときはそれしか考えられませんでした。
なんでだろう(´・_・`)
そんな顔でよしくんは私の顔を見上げます。
ほかには全身毛玉だらけのシュナウザー、フェルトのような毛玉がこびりついた中型MIX犬
寄生虫に侵されたようでガリガリになったダックスなど。
それぞれトリマーたちに割り当てられました。
少しでもリラックスさせるためにパンやハムを与えながらトリミングをはじめていきます。
よほどおなかがすいていたのかシュナウザーはパンくれパンくれとがっついて
みんなは大笑い。和気あいあいとした雰囲気の中毛玉が少しずつはがされていきます。
みんなのムツゴロウさんみたいな声が飛び交うなか、よしくんはとってもお利口にシャンプーさせてくれました。
ブローが終わり、バリカンの刃を選びます。
施設の中が寒いのと、次いつカットしてもらえるかわからない状況から5ミリの刃をチョイスしました。
ちょうどそのころ、シュナウザーの顔の毛玉の中からちぎれた輪ゴムが出てきました。
きっとろくにご飯も与えられず、落ちてた輪ゴムでも食べようとしたのかな、と話していました。
よしくんは相変わらず、お利口にしています。
少し慣れてきて抱っこ抱っこと甘えてくるようになりました。
足先の毛は今度いつシャンプーしてもらえるかわからないので汚れないように短くしました。
本当は、よしくんが楽に済むように丸刈りにしようかとも考えました。
だけど、他の人間なら『もしかしたら数日後には殺されてしまうかもしれないから丸刈りでいいか』と
そうしていたかもしれません。
そんな思いを断ち切るために、絶対そうはさせないという気持ちで四肢は少しふわふわに残しました。
少しでも可愛くしておけば新しいママが見つかるかもしれないから。
うしろの方からなんだかざわざわ声が。
さっきのシュナウザーの顔の毛玉がきれいに取り除かれていました。
なんとそのマズルには真っ赤な2本の線が。
よしくんと、お別れの時間です。
ケージに入れてあげると、何度も何度も私の膝の上に戻ってきました。
きっときっと大丈夫、私達はそれを信じることしかできませんでした。
通路を挟んで向かいの部屋にはほかにも死のカウントダウンが始まった犬達がこちらを見ていました。
あと2日の期限だそうです。
これは4日前の話なので、彼らが今生きているかわかりません。
自分の無力さにやっぱり涙が止まりませんでした。
もし、このブログを読んで、私もなにか協力したいと思ってくださる方がいましたら
どうかどうか、このような子たちが1頭でも減るように、
お友達やご家族にこの話をしていただけませんか?
一人でも多くの方に知っていただく、それだけでいいのです。
コピーやシェアしていただいても構いません。
どうかお願い致します。
※センターの職員の方は命を救うために日々戦っております。
愛護センターを非難中傷するのはやめてください。お願いします。
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MOMOTAさんのBlogでの記事タイトルは「ひとつの現実」 でした
ほんとその通りですよね・・・
シュナウザーの犬生、無駄吠えするからとこんな痕がつくくらいに輪ゴムを巻きつけられ
そして、この場所へ・・・
口輪等をされてたりしているのを見るだけでも、可哀想と思うのに輪ゴム・・・
吠えに関して口輪や手などで口をふさいでも一時しのぎで何の改善にもならないのにね
どんなワンコの行動だって、飼い主さん次第でしょ・・・
悪いワンコってこの世に存在しないもん
よしくんと名付けられたプードルだって、最初は怯えていたのに
最後はトリマーさんの膝に乗って甘えるようになって、ほんの少しの時間しか
一緒にいなくてもトリマーさんのぬくもりが伝わってるのにね・・・
そして、この子達に里親さんが決まってくれるようにという前向きな思いと
でも、もしかしたら・・・という二つの両極端な思い・・・その事を考えるだけでも切ないね
でも、万が一里親さんが見つからなかった子がいたとしてもその子は
最後にトリマーさん達の温もりに触れることが出来て、まだ救われたと思います。
先月の大木氏の講演でも千葉の保護センターでは殺処分0を目指す取り組みが
色々行われているとお話が出ていて、この記事を見てこういう事もされているんだと思いました。
私はある事から保護センターに収容されたりしている子達の情報を見ることが出来なくなりました。
見て可哀想とか思ったりしても、その子達にとっては何の救いにもならない
だから、自分が一頭でも引き取らせてもらえるようになるまでは見ない事に・・・
この記事を読んで引き取るだけではなくこのような子達が一頭でも減るように出来ること
色々なかたちがあるんだなって思いました
素晴らしい事をされてるなぁ、って終わるだけじゃなくこういう取り組み
札幌でも出来るように動こうと思います。
トリマーの資格は無いけれど、シャンプーや保定だったら私にも出来るし
お世話になっているトリマーさんにもご協力をお願いして、何とか年内に実現したいです。
このような子達が一頭でも減るように・・・