米国は、欧州に対しては対露制裁を強要しながら、米国自身はロシアからの原油輸入を続けているだけにとどまらず、先週はその供給量を43%増の日量10万バレルにまで増やした。

 

減量じゃないですよ。増量。

 

見事なダブルスタンダード。

 

欧州には制裁しろと言いながら、自国はロシアからの原油輸入を増やすとはね。

 

一方、インドにはロシアからのエネルギー輸入を増やすなと圧力をかける厚顔無恥ぶりだ。

 

 

インドはロシアから割引価格で原油を購入する取り決めをしている。

 

しかもロシアとインドで相互の貨幣で決済できる「ルピー・ルーブル決済スキーム」を構築しようとしている。

 

これに米国は怒って脅しをかけているのだが、自国の原油輸入量を増やしているようでは何とも説得力がない。

 

インドはしたたかだから、このような米国の脅しはうまくかわすだろう。

 

そして、今後も表向きは「制裁」を唱えながら、各国は自国の国益のために小細工を続けるだろう。

 

心配なのは日本政府だ。

 

ウクライナという遠い国のことだと侮って軽率な行動を続けていると、ツケを払うのは我々国民ということになってしまう。

 

よりによって、このタイミングで岸田首相では。