みなさん、こんにちは!
今日は知っているようで知らない裏話です。
皆さん大好きな「ラ・カンパネラ」の話です。
私がこの曲を知ったのは、山口百恵さんも出演したドラマ「赤いシリーズ」の
「赤い激流」で水谷豊さんが演奏したものだったと思います。
知らない方のために
知らない方はいらっしゃらないだろうと思います。
では、この曲の作曲者は?
ほとんどの方は「フランツ・リスト」とお答えになるかと思います。
当たり?
当たりですが、半分間違っているとも言えるのでは?
この曲には原曲があります。
「ニコロ・パガニーニ」というバイオリン奏者が書いた
バイオリン協奏曲第二番 第3楽章「鐘のロンド」「ラ・カンパネラ」の主題を編曲したものです。
原曲は協奏曲ですが、聞きやすく編曲されたこちらを
チャーミングな高松あいさんの演奏で。
私はこの演奏を聴いて初めて知った奏法があります。
0:48からの「フラジオレット奏法」です。ギターでいうと「ハーモニックス奏法」になります。
弦を抑えずに軽く触れて音を出すと、オクターブ上の音が出ます。
当時、超絶技巧派で「悪魔に魂を売ってその技術を会得した」とまで言われたパガニーニの演奏を見て衝撃を受けたリストが「私はピアノのパガニーニになる」と言い、練習に励み作った曲だと伝えられているそうです。
さて、このリストによる「ラ・カンパネラ」は4曲あります。
『パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲』
『パガニーニによる超絶技巧練習曲』第3番 変イ短調
この曲は超難曲で知られ、作曲から170年以上たっても、録音したピアニストはわずか6人だそうです。
音を聞いても楽譜を見ても難しいのがわかると思います。
『パガニーニの「ラ・カンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲』
そして、最初にご紹介したのが
『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調
「ラ・カンパネラ」として演奏されるほとんどがこれになります。
これらの曲は、原曲(リストが楽譜で指示したという意味)通りに弾くことは困難を極めるため、アレンジされているというくらい難曲らしいです。
こんな二人の大天才音楽家が同じ時代を生きて、影響されたとは興味深い話ですね。
長文になりましたが、いかがでしたか?
それでは!