出力トランスの向き、位置関係について前回忘れていたので、
前後しますが追記します。
基本的に真空菅アンプはトランジスタアンプとは異なり、出力トランスを使います。
電源トランスはけっこうノイズを出すので、
電源トランスと出力トランスの位置関係は重要なのです。
要は出力トランスは電源トランスのノイズの影響を受け音質に悪影響を及ぼすわけです。
電源トランスや出力トランスにはシールドケース付きの物がありますが、
それでも影響を受けるようです。
ということを最近知りました!
https://onnyo01.hatenablog.com/entry//201503/article_7.html
上記3つのブログを参考に、出力トランスの位置、向きを決めました。
①電源トランスを100Vに繋ぐ
②出力トランスの二次側は8Ωの抵抗か要らないスピーカーの端子に繋ぐ(8Ω)、
出力トランスの一次側にミリボルトメーターかミリボルトまで測れるテスターを繋ぐ
尚、この方法はあくまでも参考値です。
その状態で出力トランスの位置や向きを動かし、
交流電圧を測り、少ない位置と向きをチョイスしました。
①交流電圧 2mmV
②交流電圧 15mV
驚きです!
本当に違いました。
写真にはありませんが、出力トランスを前後に動かしたりしても変わります。
前後に動かすと、電圧が上がりました!(要は悪影響)
ということで、①の位置と向きで決定したわけです。
決定版
ちなみにこの配置がオリジナル設計です。
電源トランスの右横はチョークコイル(整流用の部品)になり、
さらに右横に出力トランスが位置します。
トランスやラグ板を取り付けたら、いよいよ「半田つけ作業」に入ります。
いろいろと写真を撮ったのですが、、
スマホカメラの性能の限界で、ピントが合いませんでした。
ですので文章で説明します。
配線材(ケーブル)を適当な長さにカットし、
被覆をケーブルストリッパーなどで剥がします。
取ってが黄色の物がケーブルストリッパー
ケーブルストリッパーは線材の太さに合わせると被覆が取れるしくみなのですが、
線材の太さ丁度に合わせると中の配線が数本切れることがあるので、
線材の太さよりも1ランク上で剥がすと良いと思います。
カット、被覆を取った配線材を撚り、「予備半田」をします。
配線材が「錫メッキ」品なのでわかりにくいのですが、、
左側が予備半田済、右側が撚っただけの状態。
予備半田をしないまま半田付けの実験をしたことがありますが、
配線材が半田を吸う時間が加わるので、
他の部品に余計な加熱時間を与えることになるのでダメでした。
抵抗やコンデンサは熱が×なのです。
半田付けはこて先の温度管理が重要です。
半田付けのプロと素人が同じアンプを組立ても、半田付けの練度で音が変わります。
スペースシャトルの重要部品はプロの手配線による作業だったりしますよ。
半田付け前はこて先に半田を付けていくと、余分な半田が下に落ちます。
落ちた半田が玉のような形で、張りがあり、表面が艶々ですと適温です。
また、こて先を濡れたスポンジなどにこすった時にジュージュー大きな音を出す時は熱すぎ。
但し、半田付けした箇所が玉のような形状をしていたら×です。
半田付けした箇所は溶けていくように馴染むのが◎です。
問題は半田付けした箇所の見た目です。
対象物にもよりますが、艶を帯びる場合もありますが(一般的に〇)、
にぶい色をしている場合もあります。
半田付け後、冷めた後に箇所の配線や部品を引っ張ってみて、
手ごたえがあれば一応OKです。
「てんぷら半田やいも半田」ではノイズ音になります。
今回は音声の入力部の配線は「シールド線」ではなく、
単なるビニール線を撚り合わせた仕様にしました。
ゼネラルトランスによると、
シールド線の処理を慣れない方が行うとうまく処理出来ずにノイズなどの問題を生む事例が多い とのことです。
ですので、今回は初心者向けということもあり、写真のようにしました。
確かにシールド線はノイズ対策に有効なのですが、
流行りの高周波ノイズやブーンというハムノイズには役立ちません!
交流部の配線は「撚り合わせて、シャーシに密着させる」がセオリーですが、
これも撚り合わせをしなくても、そう変わらん!
という事例を聞きます。
今回はどこかわかりやすくするために交流部は撚り合わせをしました。
ちなみにアースポイントは真空管のソケット部にしました。
出力トランスから出ていて、使わない配線は写真のように丸めます。
ケーブルの先が裸ですので、カットするか、
絶縁テープや熱収縮チューブで処理して、丸めます。
このケーブルの処理が案外難儀ですね、、内部の見た目をスッキリさせるために。
ご覧いただきありがとうございます。