「東京島 桐野夏生」
清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。
夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。
その後、日本の若者、謎めいた中国人が漂着する。
三十一人、その全てが男だ。
救出の見込みは依然なく、夫・隆も喪った。
だが、たったひとりの女には違いない。
求められ争われ、清子は女王の悦びに震える―。
東京島と名づけられた小宇宙に産み落とされた、新たな創世紀。
はたしてここは楽園か。それとも地獄か。
32人しかいない世界。
32人の社会。
愛、裏切り、社会、孤独、そして妊娠。
32人がどう生き抜くのか。
ラストの展開も“ん?”と思わせる展開で読み終わり、そういうことだったのかと思う。
読みながらドキドキというよりも、読み終わってどきっとする作品。
