その4に続ける前に番外編を一つ

 

4月に入ってほとんどの大学の合否が発表になりましたね。

ほとんど、って書いたのは本当なら3月31日までに全部出そろうはずなんですが、今年は異例の大学受験数で、アイビーリーグは今日(4月6日)スタンフォード大学は4月9日に発表ということになっています。受験生はまだ気が抜けなくて大変ですね。

 

ところで、うちの子供が卒業した後にアメリカで大学受験不正賄賂事件が発覚しました。それはカウンセリングコンサルタントが有名人の子弟が有名大学に合格できるよう大学のコーチに寄付金という名の賄賂を渡したりした事件です。FBIが調査していてなんと2019年に逮捕されるまでに33組の両親が2500万ドルをコンサルタントに払っていたそうです。テストで不正していいスコアにしたり、やったこともないスポーツの大学コーチに賄賂を渡したりして大学合格させたのです。この事件のせいでカレッジカウンセリング業界はかなり打撃を受けたと思います。まあ庶民には関係ないんですけどね、そんなお金を出してまで有名大学に入らなきゃなんて普通の人は思いません。

 

ただもちろんこういう不正入学のおかげで、普通だったら合格したかもしれない人の枠がなくなった、それは事実で由々しきことです。正直者が損をみる、っていうのはアメリカのことわざじゃないかってぐらいチートの桁が違います。この記事を読んでいる方はご存知だと思いますが、アメリカの有名私立大学の学費(全部ひっくるめて)はちょっと「狂ってる」ぐらいの金額になっています(子供が高校生だったころ年間$40-50Kでびっくりしていたらいまじゃ$65-70Kです)。でも収入も資産もあって、ローンを借りずに全額余裕で払える家庭もあるんです。な・の・に、できるだけ払わないで済むように、色々と工夫するんですよ。

 

アメリカは大学で奨学金もらう人ももらわない人も、全額キャッシュで払わない限りFAFSA(Free Application for Federal Student Aid) という資産開示を毎年しないといけません。それによって国からのグラントがもらえるかどうか決まります。国からのグラントはものすごく低所得もしくは無所得の家庭ぐらいしか承認されませんが、各大学の奨学金にアプライする場合にはこのFAFSAを提出していることが条件です。また大学によってサプルメントの情報(CSS FILE)が必要なところもあって、持ち家の価格、モーゲッジの金額、持ち家の評価額、IRAの貯蓄額まで提示します。

 

私が驚愕したのは、ここでチートする人たちのスケールです。たとえ親が離婚していても両方の親の情報を提示しないといけないので、全額払える人でも払わないですむようにする、どうすると思いますか?親権を手放して子供を親戚とか友人とかの保護下に入れて親の収入はない、ってことにするんです。もちろんこういうことにするには裁判所で手続きが必要で、お金もかかるんですけどね、そこまでしてもチートしたいっていう人の心境がいやらしいとしか思えませんね。