ワカドクロの、天魔王:森山未来、蘭兵衛:早乙女太一
捨之介が身長的に合う阿部サダヲになり、
小栗捨之介の「花」とはまったく違うミュージカル仕立ての「鳥」に。
巌鉄斎の池田成志が、古田さんとはまた違ったおかしさで、笑い死にしそう。
森山未来と早乙女太一の殺陣は踊るように美しく、
体幹の鍛えのせいか、ぶれず、崩れない。
極楽太夫の松雪泰子もけっこう歌えるのにビックリ。
このメンバーだからミュージカル仕立てにしたのかしら。
歌あり、ダンスあり、笑いあり、のエンターテインメントドクロ、かな。
ただひとつ、
歌を増やして芝居部分が減ってしまったからなのか、
天魔王が捨之介に偽の鎧を着せて、仲間に殺させようとするくだり、
まったく芝居がなく、いきなり対決場面になってしまい、
まったく初めて見る人には、よくわからないのでは?という疑問が。
小栗捨之介の時には、けっこう丁寧に演じていた部分で、
傷に苦しみながらも、仲間を思う葛藤が切なくて、良かったのに、と
省かれたのはちょっと残念。
「鳥」の演出と脚本の流れにはさほど重要ではなかったのかな。
台詞で、「よくわかったな」で終わっちゃって。
次は、天魔王、捨て之介の二役を松山ケンイチが演る「風」
チケットは取れているし、楽しみだ~。