劇団大人計画の公演、『ふくすけ』
21日に行ってきました。
 
私は、大人計画通のMちゃんと一緒に行ったんだけど、
なんという偶然か、観劇仲間のEちゃんも、お嬢さんと一緒に来ていた。
MちゃんもEちゃんも高校の同級生なので、
見終わって、次回のチケット渡しを兼ねて軽くお茶。
 
ふたり曰く、
「松尾スズキらしいよね~」
 
大人計画じたい見るのは2作目だし、
松尾スズキの作品を他に見ているわけじゃないので
“らしい”っていうのがどういうものなのかピンとこないんだけど、
そうなのか~~。
 
笑えるところはちりばめられてはいるけれど、
根本的に、いろいろな意味でも、『問題作』?
 
放送禁止の差別語・卑猥語連発だし、
そもそもの設定で薬害奇形児があるわけで。
いんちきカルト教団や、性風俗のカリスマが都知事選に立候補、とか、
な~んか、社会風刺的なものも感じる。
 
初演は20年位前のようなので、オウムのこととか、
いろいろな事が盛り込まれているのかなあ。
 
今年50歳の松尾スズキ、
これを書いたのは30歳くらいということか。
ハチャメチャな感じではあるけど、
とりあえずすべてが最後につながるという…
なるほどねえ。
 
“松尾スズキの”はこんなもんでいいんだって。
『よくわからないけど、なんか感じとる』、で。
 
それでも生きる、かなあ。
 
それにしても、「ふくすけ」でも、「シレンとラギ」でも、「身毒丸」でも、
これから藤原竜也がやる「日の浦姫物語」でも、
母親との近親相姦が描かれているのよね。
んん~~~、なに??
男の作家や演出家って、自分が生まれ出てきたところへの
回帰願望がある、ってこと?
禁断の愛、とか言っちゃって、な~んか嫌なんだよねえ。