Soulmate -37ページ目

Soulmate

汝、愛されたければこそ、愛せよ。












「なーるちゃん、あーそぼ」


アッちゃんだ。


いつも遊んでいる木村兄弟の弟。





太陽が高い。


アスファルトの熱が、ズックの底からじわしわと素足を焼いてくる。




「久々に、“いぬのやまに行こか?」


「そやな、暑いから犬もいてへんかも」




家の目の前が車道。


車道を渡り、酒屋の左を抜けると、


小高い場所になっていた。



そこには車の廃車処理の工場があり、


車の残骸が放置された空き地が広がっていた。


男の子の間で人気の遊び場だった。





しかし、空き地に行くにはちょっとした難関があった。




上り坂のあたりに、背の高い雑草が茂っている。



雑草の奥に小さな沼があり、傍には掘っ立て小屋が建っていた。


そこにおばあさんがひとり住んでいる。


やっかいなことに、野良犬たちを飼いならしていたのだ。




空き地に向かう途中、野良犬たちに遭遇すると、


けたたましく吼えられ、恐ろしかった。





そこを子供たちの間で、“いぬのやまと呼んでいた。




廃車工場は、森田という人が経営している。


森田家には、兄弟がいて兄は私と同級生。




工場の高い場所にプレハブを建て、


住居にしている。



森田くんの家に何度か遊びに行ったことがあり、仲良くしていた。




「最近、森田くん見かけへんなぁ、家に遊びにいこか」


「そうやな、それがええ」




その日は野良犬たちに遭遇せず、すんなりと空き地に出ることができた。



空き地の様子がいつも違う。




フレームだけの車やタイヤの他に


ひっくりがえされたタンスや、あちこちに散乱した衣服。


そして、畳が高く積み上げられていた。




あっけにとられた。



私たちは無言のまま、“いぬのやま”の空き地を後にした。





それからしばらくして、


学校内に噂が流れた。



「森田くんの家族が夜逃げした・・・」


「夜逃げ?」




私はなんとなく理解できた。


森田一家が、夜中にこっそりと家を出て逃げたということを。







夕飯間近で、もう少しで日沈みそうな時間。


ふたたび、あっちゃんと空き地へ行った。




私たちは、何も言わず高く積み上げられた畳に腰掛けた。




目の前に広がるのは、


川の土手から見える、かまぼこ型の工場の屋根。


夕焼けがあたりを赤く染めていた。





土手の向こうから音が聴こえる。


たどたどしいトランペットの音。


流行の歌謡曲の練習をしているようだ。




私たちは、ほころびた畳をかきむしりながら


森田くんはもうここへは戻ってこないのだと感じた。









<作者より>



このブログも9月でまる2年を迎えます。

ちょうど2年前「夕日とトランペット」というタイトルの記事を載せました。


子供の頃のエピソードです。





今回の記事は、あらためて書き直したものです。


残暑が厳しい今頃の季節、このエピソードを思い出します。


まだ小学生だった私ですが、


大人のシビアな世界を初めて知った経験だったのかもしれません。




数ヶ月前、舞台となった場所に行く機会がありました。


“いぬのやま”は住宅と病院になっていました。


森田くん、顔もはっきり思い出せませんが


どんな人生を送ってるのかな。




外で遊ぶことが少なくなった現代っ子。


この子たちが40年後振り返り、


どういう想い出を感じることになるのでしょう。




次回をお楽しみに。





ペタしてね







色欲地獄の入り口は、


心を軽くする言葉。




行きはよいよい、帰りは怖い。


それでもよければ、とおりゃんせ、と~おりゃんせ。








<作者より>



祭やお盆が終わり、


ヒグラシが鳴きだすと


なんとなく心さびしくなりますね。


そんな晩夏の頃が、怪談の季節のような気がします。





ひさびさにエロティックな妖怪。


大人萬画にしてみました。




次回をお楽しみに。


ペタしてね























兵庫県 舞子 明石海峡大橋&孫文記念館 2013.6.30



JR舞子駅を降りてすぐ。








世界一なが~いつり橋「明石海峡大橋」がありまちゅ。











なが~い橋でちゅよ。


むこうは、淡路島でしゅ。












橋の中にある、展望台にのぼりまちゅ。











みてくだちゃい、この景色。











たか~い。


キャッ、キャッ。











展望台までこんな通路を歩くだわ。












橋の下でちゅ。












人が米粒のようだわ。ホッホッホッ。
















とちゅ~で、ガラスの上を歩くのでちゅ。














あたちは寝転びまちゅ。


キャッ、キャッ。





展望台には、おもやげやお食事ができまちゅ。













でっかいタコせんべ~。












これで、お手紙を書けるのでしゅ。


だりかに贈りましゅかな。















景色を見ながら食べたものは~














明石焼き!


おだしがきいてて、ウマウマ。













橋を降りると















ひろ~い、公園。


走りまわるタイ。


ウォ~ッ。タッタッタッ。













公園に、ムーミンのお家のような建物がありましゅ。














昔、日本と中国をまたにかけた、


孫文という人の記念館でしょ。















モダンだわ~。













手がこんでましゅ。


あたちはお嬢様になってましゅ。













すごーい。


こまかくて、きれ~。













昔そのままのお家なんだって。












明石海峡大橋が見えるわ。












変わったお洋服でしゅ。



あたちに似合うだかな。













なるたろ、映ってましゅよ。











孫文ちゃん、すてきなお家を見せてくれて



ありあと~。







<作者より>



暑い日が続きますね。



皆様、いかがお過ごしですか?



久しぶりのこさるんばです。



夏休みスペシャルの3本立、いかがでしたか?





初登場のこてんぐ。



お父さんが山伏というユニークなお子様です。



いつか、背中に羽根が生えることを夢見る少年。





天王寺周辺は、とてもユニーク。



大阪らしさを感じるならこのあたりがおススメです。



明治の頃は、遊園地「ルナパーク」といわれていたそうです。


動物園や美術館もあって、


通天閣からロープウェイで動物園へ行けたらしい。



お城の○○ホテル。


今回初めて知りました。^^;





明石海峡大橋は、すごく綺麗な橋です。


観光客もそれほど多くないので


ゆっくり過ごすのには良い場所です。



孫文記念館は、


神戸の異人館のようです。




行ったのは6月。



休みの日はほとんどこさるを連れてどこかへ行ってます。



写真もどっさり撮影していて、


これからもこさる旅で紹介させていただきます。




長期休暇の間、


かなり作品を仕上げました。



少しづつアップしていきますので


お楽しみに。






ばっくなんばー

クリックしてみてくだしゃい。









たまにゃぁ、休まにゃな。




そうだのぅ。


肩の力を抜くのも必要じゃ。




のん、のん。








<作者より>



今回も、龍に引き続き大きなサイズで描きました。


撮影方法をかえたので、


綺麗にご覧いただけることができるようになりました。


今回は色を入れてみました。


少し風合いもかわったように思います。



狛犬は普段、胸をはりシャンとしていますが、


暑い時期くたびれるだろうと少しリラックスしてもらいました。^^




残暑お見舞い申し上げます。




何かを描くかを決めず、感じるがまま、

筆の動きを楽しみながら、その時にしか描けない絵を描く。


そんな絵のシリーズを始めます。

名付けて「無紙 -nashi-」


特に絵に関しての文章や解説は入れません。

観て感じて楽しんでいただければ幸いです。









Session  August 4, 2013 











File 1











File 2










File 3











File 4












File 5











File 6











<作者より>



新しいシリーズいかがでしたか?


読者の方々と直接お話させていただく機会があります。


そんな時いつもおっしゃるのが


「私は、素人なので絵のむずかしいコメント書けません」


という言葉。



特に私の作品の発表の仕方が


絵にむずかしいメッセージを加えたものが多く


敷居を高くしてしまっているんじゃないかと感じていました。




音楽は違いますよね。


気に入った曲、好きな曲をブログに載せているのを見つけたとき


気軽にコメントを入れることもあるとおもいます。



絵もそんな感じで良いと思うのです。



今回の絵は、


三味線ディオ「吉田兄弟」の曲を聴きながら


筆を踊らせてみました。


連続して数枚。




絵の載せ方を、日にちを置いて一枚づつ載せるほうがいいのか?


それとも描いたものすべてを載せるほうがいいのか?


迷いましたが、すべて載せることを決めました。



絵にも旬がある。


「新鮮なうちに観てもらうことがいいかも」と判断しました。



あれも、これもと忙しく感じるかもしれませんが、


それぞれの絵を感じるがままお楽しみください。









頭の中にたくさんの波紋が広がり


それらの波紋が絶妙なバランスで調和している。




自由のようで、自由ではなく。


飛んでいそうで、飛んでない。




そんな私。









<作者より>




今回、大きな絵を描きました。



畳1枚ほどの大きさです。




絵を描き、スキャニングをして



ブログにアップすることを考えると紙の大きさは決まってしまいます。



そのサイズの中におさまる絵になりがちです。




ここの所の絵が、こじんまりとまとまった感が多く



のびのびと描きたくなりました。




さすがに大きすぎてスキャニングをすることができないため、



写真撮影をしたものを掲載しました。




原画は、とても迫力があります。



直接ご覧いただけないのが残念。




他の絵も、ブログの絵とはぜんぜん違います。



いつか、原画を観ていただける機会ができればなと思っています。




龍の絵を描くと、



いろんな方から私に似ていると言われます。



自分では意識していないんですが、



自然とそうなってしまうんですね。




だから、今回のタイトルを自我像にしました。



ときおり、龍の絵を描いてそと時の自分を見ることにします。




ご覧いただける方々は、ご自由に観てください。^^;





細かい部分がわかり辛いので、何点かパーツで分けてみました。









<全体像>









<顔の部分>


太く豪胆な線に、繊細な細い線を癒合させています。









<ボディ>



小さな波紋が折り重なっています。






これから、大きな絵も増えていくとおもいます。



鮮明なものになりにくいですが



できるだけ、原画のイメージを伝えられるように



がんばります。





次回をお楽しみに。









心が折れそうになった時















私はココにやってくる。















今は跳べない鳥だけど


















きっと、跳べるようになってみせる。















あぁ、この光は














なんてこと?













こんな私でも飛び立つことができるんだわ。












<作者より>



少し、重い話になりすぎたので、新しい写真を加え、リテイクしました。



次回の作品をお楽しみに。







「テンツクテン」



お囃子が遠くから聞こえている。


セミの声。


風鈴の音。



空が青いな。









<作者より>



金魚の鑑賞方法は、本当は上から眺めることが正しいそうです。


多様な模様や、ひれ、形ざまざまな金魚が改良されています。



私が小学生の頃、市民プールの横に金魚の卸をしている場所がありました。


いくつかに仕切られた深いプールに、


たくさんの金魚が泳いでいました。


そんな想い出を絵にしてみました。




金魚ってフナが改良されたものだってご存知でしたか?


小指くらいの大きさで買った金魚が、


いつのまにか子犬くらいの大きさになるときもあります。



金魚すくいは夏の風物詩。


人それぞれに想い出がありますね。




暑い日が続きます。


体調を崩さぬようご自愛ください。




次回をお楽しみに。







喜 怒 哀 楽 物 色 食 衣 我。




化かされているのか、化かしているのか?




魑魅魍魎に取り憑かれ、狂い舞う。泡の夜。







<作者より>



人が荒廃してきている。



長いデフレ時代のせいか、



富を得るために食うか食われるかの殺伐とした空気が長く続いた。



他人のことよりも自分が生きるのに必死。



では、みな富を得ていれば清い心が宿るのか。




バブル時代。



人が欲に舞い、この世を謳歌していた。



皆、清い心でいられたのか?



いろんな時代に化かし化かされ、踊らせられる人。



そんな姿を描いてみました。




便利なものが増え、過剰なサービスで人は物事を考えなくなってきています。




自分の幸せって何なのか?人それぞれの人生のテーマかもしれません。



絵の中に書いてある文字は凡字。


「まえや まえや ばぶるのよ」


と書いています。




次回をお楽しみに。