うちのオカンとオトン 二話 | Soulmate

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汝、愛されたければこそ、愛せよ。

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帰りの電車のとなりの車両で、

うちのオカンを偶然みかけた。

なぜか髪をアップにして、大きめのサングラスをかけている。

その格好のわりには、スーパーの袋をぶら下げて

いったい、何をしたいのだろう?

声をかけずに、観察してみた。


駅で電車が停まる。

数人の体格のいい外人さんが乗り込んできた。

タトゥの入れてる者やスキンヘッドで目つきの鋭い者もいる。


オカンのまわりを囲みだして、

何やら話しかけている。


オカン大丈夫だろうか? とだんだん心配になってきた。

しかし、当の本人は


「いえーす、いえーす」


とうなづきながら、合図ちを打っている。

肝のすわった態度で平然としているのだ。


外人さんたちは、ますますエキサイトしてオカンにしゃべりかけだす。

あぁ、オカンもうアカン、と思った瞬間。


巾着から飴を取り出して、外人さんにくばりながら言った。


「にーちゃんたち、顔色悪いで。真っ黒や。飴ちゃん食べや」


オカン、それって・・。


不思議と場がなごんでいた。



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うちのオカンは、人使いが荒い。

オトンの日課は、会社に出かけるときにゴミを捨てる当番。

いつものように、玄関にカバンを置いて

両手にゴミ袋をぶらさげて、ゴミ収集所へむかう。


収集所の前に立つと、今日はゴミの日ではないのがわかった。


「しもた。今日はゴミの日とちゃうわ」


ため息をひとつついて、おずおずと家に戻った。

しかし、間の悪いことにオカンはパートの早出で出かけて鍵が閉まっている。

鍵や財布、携帯は玄関のカバンの中。

完全に閉め出されてしまった。


「ど・どないしよ・・・」


ゴミ袋を両手にぶらさげ、うろうろ。

会社は完全に遅刻。

連絡さえもできない。


結局、近所の公園でオカンが帰宅するまで過ごしたという。


がんばれ!オトン。 明日があるさ。



<あとがき>

好評につき、二話目をアップしてみました。

いかがでしたか?

豪傑なオカンと貧弱なオトンの組み合わせ、関西ではよくみかけます。

次回をお楽しみに。

ここに出てくる家族はもちろん、フィクションです。w



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