その借用書のの保証人は息子だった
もう稼働しないさびれた小さな工場を守る為に頭を何度その男は下げたのだろう。
家族も息子以外は連絡すらつかない
息子は父親を殴っていた
ドラマの様に涙をそそるシーンでは決してない。
確かな仕事をし続ければ、自分の仕事を信じ続ければと唱え続け、父親は自分の体と工場以外を失った。
強いていうなら技術とプライドは残っていたかも知れない。
その技術をふるう工場もその日には失った。
まわりからは、傷口が広がる前に、仕事をたためと言われ。
時代は、そんなモノは今は求めていないと罵られていた。
息子は、あんたはまわりをどれだけ振り回せば満足なんだと叫びにも似た怒鳴り声をだしながら、手を止めなかった。
家族は、そこまで来るのにどこから父親を迷惑視するようになったのだろう。
父親は何に負けたのだろうと止めずに、僕は、考えていた。
続く→