過去に重ねた恋愛が今の自分を成すのであらば
今の貴方を成すものは、舞い散りて積もる桜の花びらか。

人は過去なくして存在しえず、
人が人に恋というものをするのであらば
それは降り積もる桜の花びらに彩られた
艶やかさの中にこそあるものや。


まぁ結局のところ、人は積み重ねてきた人生の上に
自分というものを成しているわけで、
それが例えどんな過去であろうとなかろうと、
もしもそんな過去がなかったのならば
今の自分と言うものは決して存在しえないもので。

然るに人を好きになると言う事は、
つまりは相手の過去を肯定する事であって
経てきた恋愛を否定する事は、相手の存在を否定する事也。

紛れもなく、貴方にそんな過去がなかったのならば
己の恋する貴方と言うものはここに在らず。

己にそんな過去がなかったのならば、
貴方を愛おしいと想える我にも非ず。


だからそんな貴方を形成してきた過去に感謝をしよう。
今の自分を構築する過去に感謝をしよう。


過去なるものは過去なるものに妄執し、
我が目を曇らせ、光を遮ろうとするが故に、
濃度を持ちて、重なり、黒くなりゆくもので。

過去があるからこその自分を認める事で
過去があるからこその貴方を認める事で

過去は光となりて、重なり、集まり、白くなりゆくものなりて。


だから、だからそんな過去に感謝をしよう。
大事な事はすべてシンプル。

しかしそれは幾重にも覆われた霧の前に霞み
ついぞ見え難きものなれど。

けれども大事な事は決して消え去った訳にもあらず、
ただ我が目を曇らせているにすぎず。

逡巡の時ほど、それを忘失する勿れ。

大事なことはいつだってシンプル。
人と人が関係を深めていくのに、
物理的距離の近さは絶対ではないんだけれど。

心の距離を縮める方法はいくつかあって
その中で一番効率よく距離を縮める方法こそ会う事なんだよね。

だって会うって考えている以上に莫大な情報を得るんだ。
表情、仕草、距離のとり方、香り、etc
あげればほんとキリがないぐらいにたくさんの情報を手に入れる。

メールや電話だけよりもっともっと多くの情報が手に入る。

会えばすべてが解決して心の距離が縮まるわけではないんだけど
効果の高い特効薬であることは間違いない。

特効薬がないんなら、それ以上の
優良な情報量の積み重ねが必要なわけで。
遠距離だからこそより多くの言葉を紡ぎださないといけないわけで。

でも裏を返せば、物理的距離の近さだけでは心の距離は埋まらない。
遠く離れていても優良な情報量があれば心の距離は縮まるんだよね。