絶対的正解なんてどこにもない。


例えそれが自分にとっての理不尽なる解なのだとしても
それが自分の解の正しさを示す根拠たり得ず。


誰がして誰の解を正解と言いえようか。


不確定要素の高い世界に於いて、
全てが結果論でしかない世界に於いて、
絶対的正解なんて存在しえようはずもないのだから
解の粗を探す事なぞ非常に容易い。


しかして人は、常識に捉われ、マイノリティで或る事に恐怖し
己の解の優位性にこだわる。


絶対的正解が存在し得ない以上、
他が導き出した解に不備があるように、
己の解にも必ずどこかに綻びが生じているにも関わらず。



己自身の内に解を導き出す事は必要だ。
しかしながら、人が完璧でありえようもない以上
それが全き解たり得ず。


この世に絶対的正解がないように、また絶対的不正解もあり得ず。
全てはこの世界に於いて必要な解であり、正誤を問うものに非ず。


何故なら全ての解は、それが解たり得ようとして存在するのだから。


どの解を選択するを決定するは己だけれど
どの解を否定するは誰にもなし得ない。


例え其れが己にとってどんなに理不尽で偏った解であったとしても
解の優位性にこだわり他者を責めるは、
其れこそが正に理不尽で偏った思考というものであろう。



存在してはいけない解などどこにも存在しない。

『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』
3月26日、全国上映開始と同時に見てきたのだけれど。



この作品、特にストーリー的には新しいものでもなく
リメイク作品なので、内容については特にレビューすることもない。

が、この話で扱われている問題は未だ風化せず、
なおも現在進行形で社会問題となっている。

少子化、高齢化、ニート等々、これらを真っ向から捉え
近未来という形をとり、問題を提起していく。


元々『攻殻機動隊』っとは、海外で認知されてはいるものの、
まだ日本にそれほどサイバーパンクという言葉が浸透していなかった時代、
士郎正宗という新進の漫画家によって描かれ、
一気にそれを日本で根付かせた漫画なのだけれど。

まぁ士郎正宗自身の名前よりも、『攻殻機動隊』の名前のほうが
遥かに知名度があるだろうっと思うほどにこの漫画は、
世界においてもかなり評価の高い作品となっている。

『AKIRA』とほぼ近い世代の漫画でもあり、
攻殻機動隊とAKIRAこそが世界のジャパニメーションたるものを
確立した立役者である事は言うを俟たない。

極度に高度成長を遂げ、技術大国となり、文化の坩堝と化した
日本という土壌にサイバーパンクはよくマッチングしたのであろう。


サイバーパンクとは、まぁ簡単に言って見れば人体を機械化することが
当たり前の世の中に於いて、それら機械化は身体部位のみならず
脳自身もまた機械化され、人はそれぞれがそれぞれに
直接ネットワークにつながり、巨大で高度なネットワークを
形成している事を背景に、社会や経済や政治等の社会問題を
メタ的に扱っている事が特徴と言えるだろう。

もうこればっかりは口でいくら説明しようと難しいだけなので
サイバーパンクを謳った作品を観るのが早いであろう。


とにもかくにも、この作品はそんなサイバーパンクを扱った
アニメなんだけれど、上述の通りストーリー的にはリメイクなので
特筆すべき事はない。

しかも、今までの作品に目を通していないと
さっぱり訳がわからないのではないかっと思えるほどに
説明が省略されまくっているので、
攻殻機動隊を知らない方々にオススメできたものではない。

今回のリメイクは最近の流行である3D映像技術を使い
攻殻機動隊という世界観を、よりリアルにしようという試み。


まぁほとんどは旧作の使いまわしなので、
3Dにしたところでそんなに目をひくものではなかったのだけど、
オープニングは完全につくりなおしただけあって圧巻。

電脳空間を見事に表現していると言っていいであろう。
まるで電脳空間にダイブしているような感覚さえおこすほどに。

ただ、オープニングが素晴らしかった分、ただの手描き2Dの
3D化しただけの部分のお粗末さが残念ではあるのだけれど。

まぁしかし電脳を表現する上で、
サイバーパンクではお決まりのホログラフィーを表現する事に
3Dであるという事の可能性を垣間見れた気はする。

今までも何本か3D映画はみてきたのだけれど、
3Dである必要がその臨場感だけといったモノが多く、
何故これを3Dにしなければいけなかったのかっと
疑問を感じざるを得ないモノが多かっただけに、
非常に良いアプローチだったのではないだろうか。


類似したものに、これもまたリメイクではないのだけれど、
旧作のディズニー映画『トロン』の続編が昨年末に公開された。
こちらはサイバーパンクではないものの、
電脳空間にダイブするっといったプロットでは同一と見て良いが
電脳世界の表現は古臭く、非常に残念であった。

そういった意味で今回の攻殻は、
期待したものを期待した通りに見せてくれたって感じであろうか。


全編フル3DCGの新作『攻殻機動隊』が観たくなった1本。

死と隣り合わせの原発に頼った快適で文明的な暮らし 
        VS 
昭和初期レベルのまったりエコ暮らし
http://mudainodqnment.ldblog.jp/archives/1554938.html



枝野官房長官 電力不足「抜本的な対策へ生活様式変更も」


政府の電力需給緊急対策本部の会合が25日午前、首相官邸で開かれ、
枝野幸男官房長官は「夏場に大きな需給ギャップが発生するのは不可避だ。
計画停電によることなくギャップを埋められないか、
産業部門のあり方や国民の生活様式にまで
踏み込んだ抜本的な対策が必要」と述べ、電力需要が増える夏場に向けて、
生活様式の変更など抜本的な節電を行う必要性を強調した。


枝野官房長官は
「産業活動や生活の質を落とさずに電力需要をいかに抑え得るのか、
従来の発想にとらわれない知恵と行動が求められている」とも語った。
また、同日昼の記者会見で電力需給対策について
「4月中をめどに取りまとめる」と話した。


与謝野馨経済財政担当相は
「自由な意思で協力していただける部分と、料金(体系)の持つ
一定の効果を組み合わせて節電を実現したらどうか」と提案した。




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まぁ、このスレタイの二元論は極端すぎではあるんだけど、
わかりやすく極論にしたってとこもあるのでしょう。


この震災による首都圏での電力不足は多分多くの人が考えてる以上に根深く、
今後の日本に対して危機感を持たざるを得ない。



節電による影響は確実に経済に影響を与える。



ここ日本は良くも悪くも、泣いても笑っても
資本主義国家であることはどうしようもない現実で、
大量生産大量消費によって今の暮らしが保たれている事実は揺るがない。


単に生活レベルを落とすだけで済む話でもありえず、
経済の縮小は必ず今以上の不況をもたらす。
ましてや資源に乏しい日本となると、その深刻さは計り知れない。


まぁ現代資本主義モデルの限界ではあるんだろうけど
大量生産大量消費が潰えるとそこであっけなく暮らしは崩壊する。


震災以前の流れでも、やれエコだなんだと消費を減衰させる動きから始まり、
震災後のいまや自粛ムードの中、電力の安定供給もままならず
さらに消費は減衰、経済は萎縮、一層の不況へと突入していく事だろう。


世の中はあまりに雑多な事情が蜘蛛の糸のように絡まりすぎていて、
問題は目に見える単純なものに留まらず、予想外の所にまで波及する。



だからスレタイは極端すぎるにしろ、
原発に対しては容認するしかないのが現実といった所か。
日本の経済の在り方を根底から覆すわけでもないのならば。


とりあえず今日本に必要なのは、経済を縮小させない事につきるわけで、
経済を縮小させない為にも

闇雲な反原発ムードは避けねばならないのかもしれない。


悲観的な事をつらつらと述べても仕方ないのだけれど
まぁこんな時だからこそ日本って国を信じていいのかもしれない。


ここずっと研究されてはいるんだろうけど、
まだ実用段階に入らない代替エネルギーはこれを機に急ピッチで
実用化されるんじゃないだろうかっと淡い期待を持っておく。


いあ、まぁそんなものが実用化されれば、まさに革命なんだけど
どん底から何度となく圧倒的速度で這い上がってきた日本だもん
何かやらかしてくれても、おかしくはないでしょ(。・w・。 )




Comme des Essais


画像は、わずか6日でものの見事に復旧を遂げた常磐自動車道
http://www.gizmodo.jp/2011/03/_jishin_hukkyuu.html