嫉妬は罪である。
そう言いきってしまえれば、とても楽なのだけれど。

僕は、嫉妬自身がそれほどいけないことでも、
醜悪なものだとも思わない。

嫉妬全般にそれは言えてしまうのだけれど、
殊更恋愛に限っての話と考えてみるも、
むしろ、それほどひた向きに誰かを好きで居られるのは
幸せなことなのでしょう。

誰かを狂おしいほどに想えるその心は、
きっと何物にも代えがたい宝物なのでしょう。

けれどね、嫉妬なんていうものは
きっと原石や原油や骸などといった物と一緒で、
それ自身をそのままだだ漏れにしたところで
それはただの石ころであったり、汚らしい水であったり
腐り果てた醜悪な屍でしかないのでしょう。

しかしながら、嫉妬は磨きあげることで
それはそれはとても綺麗な光り輝く宝石になり
嫉妬の使い道を誤らなければ、
それはとてもとても生活を豊かにするのでしょう。


だからね、嫉妬なんて感情はだだ漏れに
相手にぶつけるようなものなんかじゃないよ。

折角の貴重で大事な資源である嫉妬なんだもん、
研磨し、精製し、自分の糧にするべきものなんじゃないかなぁ。


僕が誰かを赦し生き続けているのは、
きっと優しさなんてものでもなく

過去に犯した自分の過ちへの贖罪にすぎないのでしょう。

そうして僕は自らを赦し続けているのでしょう。

生きていく為に。


御世の昔も人は恋なる想いを歌に詠み、そっと心に想いを募らせ、

そして変わらず、今も人は其の想いを言の葉に綴らんとす。


そうして僕もまた、やがては文を綴るのでしょうか。

恋に想いを馳せながら。