ぼんやりしていたら望みがはたせない、私にはまだ目指すものがあるのだ、やっぱりゆっくりのんびり、というわけにはいかないものだ。そして、逆に常に「自分のカウントダウン」を考えて生きるということは、無駄なことはできない、ということ.
自分自身で精いっぱいである。


渡辺やよいの楽園 初雪より引用


私も今、本を書いている。それも2冊目だ。
去年まで普通の主婦だった私が本を書くなんて今でも信じられない。
たまたま不景気の中、主婦がパソコンで家計を支える姿が目新しかったのだろう。

次々とメディアに取り上げられた私は、某業界で名前だけ先走りしていて、素の自分はどこに行ってしまったのかと不安に襲われるようになった。
期待の目で見つめられると、息苦しさから逃げたくなることもある。
私は凄い人なんかじゃない。失敗だってするし、弱気になることもある。夫に愚痴ばっかり言ってる普通の主婦なのだから。


大げさだが引退も考えた。
休日もなくパソコンへ向かう毎日を送っていると家族への後ろめたさも感じていた。夫や子供達の寂しさを考えるとこのままでいいのかなと思う。
読者から寄せられる大きなプレッシャーにも負けそうになっていた。本当の自分を失いかけていた。
全てから退いて、家事と育児に専念する主婦に戻りたい。気付くとそう思ってる自分がいる。


でも、さおりさんの記事を読み、揺れ動く心が止まった。


一人っ子で親は共働きだったせいか、子供の頃から自分と向かい合って生きてきた。あなたは何をしたいの?何を考えているの?と自分に向かって話すのだ。こうしてみると変な子供だなと思う。

幸運にも今、自分のやりたかったことを仕事にしている。それから逃げたら私には何が残るんだろう?
もちろん、妻、母としての自分は変わらない。でも、私がいない。

走るのをやめることは簡単だ。
マラソンをしていると走っていることが苦痛になる。身体がきつくなって立ち止まりたくなる。でも、足を止めた瞬間に後悔が襲ってくることがわかるから、私は諦めない。

自分が走ると決めたからには自分には負けられない。


いつかまた迷う時がくるだろう。その時に今の気持ちを思い出そう。自分の夢をずっと求めて。


やっと気付くことができました。やよいさん、ありがとう。