人はそれぞれ何枚かのカードを持っている。
カードの数に決まりはない。
最初から持っているカードもあれば、
途中から得るカードもある
途中で捨てるカードもある。
他人の持っているカードは、
表に出ているものしかわからない。
最初に配られたカードがどんなカードで、
今、何のカードを持っていて
他に何枚カードを持っているのか
(あるいは持っていないのか)も
外からはわからない。
これから持つことになるカードも
捨てるカードも
カードの種類も限度数もわからない。
増えるのか減るのかそのままなのか、
先のことなんて、
きっと誰にもわからない。
全てに対して
絶対的に強いカードなんてなくて。
大多数には強くても
あるカードには弱かったりもする。
それも、いつもではなくタイミング次第。
そして、それは相対的。
さっき強くても今は最弱かもしれない。
たとえさっき弱くても、
今は立場が逆転することだってあるのだ。
一つ一つが強いからと言って
カードの切り方次第では
効果がない。
一つ一つは弱くても
カードの切り方次第では、
番狂わせもありうる。
初めは
自分に与えられたカードだけを手にして
そして今は、たえず変わっていく
手持ちのカードを
タイミングを見計らい、
切ったり得たりと
駆使しながら
他人との関わりの中で人生を生きる。
だからこそ、面白い。
だからこそ、飽きない。
なぜなら、相手もカードも
毎回同じじゃないから。
ああ、わくわくする。