いつも、彼と比較していた。
Hさんがどんな行動をしても、何を言っても、
私はHさんを通して別の人を見ていた。
別の人を想っていた。
最初は、まだ出会ったばかりだから
仕方がないのだと思っていた。
Hさんと彼との対応は世代間のギャップがあり、
その差に私が慣れていないせいだと思った。
私の気持ちが盛り上がってなくて
Hさんの気持ちの方が大きいから、
そう感じるのだと思っていた。
でも、いつからか、
Hさんの行動そのものを見ていない、
見ようともしていないことに気づいた。
「彼」というフィルターを通してしか、
Hさんを見れなくなっていた。
彼とここがほんの少し似てる。
こんなところが彼とは違う。
そんな風に、
「違い」と「ない」部分だけを抽出する
間違い探しの日々だった。
間違い探しというならば、
「彼」を基準にHさんを見て、
どうこういうこと、
間違い探しをしていること自体が
そもそもの間違いだった。
HさんはHさんなのに。
「比較してのHさん」ではなく、
「そのままのHさん」として見ること。
それが、次の私の目標となった。
先のことはわからない。
でも、Hさん自身を見てから
お付きあいを判断する。
付き合い続けるのか、別れるのか。
本人が、それで良いというのであれば、
あわてて結論を出す必要もないのかもしれない。
悩んだけれど、
私は、Hさんの申し出に甘えることにした。