こんにちは。ルッタです
中学受験真っ只中の皆様、大学入試共通テストを受けている皆様。
頑張ってください。
2年後には長男の大学受験ですか。。。早いものです。
そう考えたら、子育ても終盤に差し掛かっているってことなんでしょうね。
楽しみなような、寂しいような。
まあ、今は私にできることで子供達を応援することにします
さて、親塾での中学受験 理科②です。
今回は、少し化学のことを書いておきます。
覚えることは生物と同じぐらいあって、計算も結構ある。
それが化学です。
嫌いな人・苦手な人も多いってのもある意味納得です。
ですが、化学の計算は基本はすごくシンプルです。
何せ、ほぼ「比」で解決しますので。
中学受験の化学で出題される計算問題は、例えば溶解度とか中和とか化学反応(分解とか燃焼)がありますが、その計算のほとんどで比を扱います。
中学受験の算数の勉強では、比の勉強は比較的後に出てきます。
そのため、化学の勉強は比を学習してある程度理解できてからがいいと思います。
我が家の場合は、
生物→地学→物理→化学(物理と化学は逆も可)
で進めました。
流石に比があやふやな状態では、化学の習得は難しいです。
早くに化学の本格的な勉強を開始したい場合、算数の比の勉強を先に済ませることをお勧めします。
といっても、化学での比はそれほど難しくありません。
公式が〜とか、こういった場合は〜するとか。
そんな事を覚える勉強が必要なわけではありません。
常に意識することは、「比」を利用するわけですから、何と何を比較するのかをしっかり捉えることに集中すればいってことなわけです。
簡単な例を挙げると。
100gの水に20℃においては5g、50℃においては15g解ける物質Aがあります。
この物質を80gの水に50℃で溶けるだけ溶かした後、20℃に冷しました。
生じる物質Aは何gですか。
まあ、慣れている子であれば8gって瞬殺できるわけですが。
苦手な子は、多分頭でウンウン唸って終了になるのでは無いかと思います。
「比」を考えるわけですから、「何と何を比較するか」を考えればいいわけです。
解答例1
水100gでの溶解度は、50℃で15g、20℃で5gなので、水が100gあったとすると生じる物質は10g。今水は80gあるので、生じるAは、
⬜︎:10= 80 : 100
よって8g。
解答例2
物質Aは100gの水に50℃では15g溶ける。よって80gの水には、⬜︎:15 = 80 : 100より12g溶ける。同様に、20℃80gには4g溶ける。
つまり物質Aは水80gに50℃で12g、20℃では4g溶けるので、答えは、12 - 4 = 8g。
文章では、うまく伝えきれないですが、一番大事なのは、常に「何と何を比較するか」を明確にしながら問題を解くということだと思います。
この問題の場合は、50℃と20℃における溶解度の違いと、100gと80gという水の量の違いに注目して問題を解いているだけですので、そういう意味では解答例1も2も同じです。
溶解度の場合は、水を比較対象にすることも多いと思いますが、別に溶媒じゃなくても溶液に注目しても、溶質に注目しても問題は解けます。
解答例3
水80gの時の50℃での飽和水溶液の溶液(溶媒+溶質)の重さは、92g、20℃では84g。
よって生じる物質Aは 92- 84 = 8g。
これも結局は、水100gと80gを比較して溶液の重さを出していますので一緒ですね。
解答例4
水100g当たりの溶解度の差は 15 -5 = 10g。
よって80gでは 10 X 80 / 100 = 8g。
似たようなもんですが、解法とか色々あります。
結局「何と何を比較するか」を明確に設定できないとこの手の問題は解けるようになりません。また、「同じものに注目する」ことが意識できなくてもダメです。
「水(溶媒)」と「溶液」を比較してしまうと、上手く問題は解けません。
N中なんかで出題される結晶水が絡んだ問題でも、溶液中の水の重さに注目して比較することさえできれば特に難問でもありません。
この例題では水の重さは変わりませんが、結晶水の問題の場合は結晶に取り込まれる水の分だけ、溶媒(水)の量が減少します。
これだけです。
まあ、実際には計算の煩雑さを避けるために水じゃ無いものに注目したりとか、そういったことはありますが、そこは今回は置いておきます。
この手の問題を得意にするには、とにかく図や表を使って状況を整理することから始めればいいと思います。
算数や理科のテストの場合は、基本問題文中にある条件は全て使用します。(表はその限りではありませんが。)
と言うことは、問題文中の条件を全て図示することが出来れば回答できる可能性が上がります。
子供は図とかを描くのを嫌がる場合も多いですが。。。
私の経験上、数学でも理科でも「出来る子ほど自発的に図を描く」場合が多いです。
私の場合は、子供達には「標準液」の図示は必須にしていました。
必要だから書くのではなく、どんな場合でも必須です。
例題の場合は、50℃の水100gと20℃の水100gが標準液ですね。
50℃の水100gの溶解度は15gなので、飽和水溶液は115g。同じく20℃では105g。これが必須です。
まずは、これを書くことから開始しました。
計算のテクニックみたいなところから入ると、苦手な人は爆死します。
図や表などで整理するという基本的な事が出来ていないのに、テクニックでカバーしようとしても無理があります。
もしかすると、少しは問題が解けるようになるかもしれませんが、得意にはなりません。
次回は、この標準液の使い方を別の系統の問題で示してみたいと思います。
文章で説明するのは難しいです。。。が、頑張ってみます。
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