高橋孝雄 慶應大学医学部小児科教授による講演を聞く機会があった。

とてもわかりやすかったし、いまここにある問題点と結びつけて話してくださって大変参考になった。


現代の小児科学 二つの側面

自然科学生物学的側面。

成長と発達の科学。

遺伝子の異常が多い。

社会人文科学的側面 

環境に働きかける。

こどもたちがたとえどのようなものであったとしても、困難を克服し、人として幸せな人生を手に入れることが最終目標。



人の一生は遺伝と環境が常に相互作用しながら左右し続けてくる。

胎内環境から始まっている。

お腹の中の赤ちゃんは遺伝子の力で守られている。多少の環境要因は影響しないので安心しましょう


後悔はすごい力。子供に起こった悪いことは全部自分のせいだと考える。母の愛。


遺伝子二万個、タンパク質をつくる。その設計図が遺伝子

環境に順応して生きていくための働きを得るもの。 

適度なストレスがあるのはいい環境。ワクワクもストレスのひとつ。人間にとって必須。この適度なストレスがまた遺伝子に働きかけてまた変化していく。

極度なストレスは悪いストレス。toxic stress。遺伝子に悪く働きかけてくる。


成長曲線みることで、遺伝子の力がわかる。正常なものには必ずばらつき(個性)がある。

発達も遺伝子の力が強く作用する。

言語社会運動 粗大運動 微細運動の三つの運動ほぼ100パー遺伝子によるもの。練習いらない。遺伝の力は体験を必要としない。遺伝の力で守られている。こちらも正常なものには必ずばらつき(個性)がらある。


脊髄性筋萎縮症は遺伝子の問題だから遺伝子を書き換えていくことで直せる病気になった。

医学の進歩

日本は優しい社会


遺伝子のシナリオ

楽譜に例える 二万個の音符(ピアノは88個)一個ダメだったとしても。楽曲が台無しになることではない。他の音で補い合える。

人間の遺伝子しかり。


遺伝子の力

変わらない力

守る力

ばらつきがある


環境の力

変わる、変える力

育む力

不確かで流動的 


教育

小学校読み書きの能力をあげるオンリーチャンス 中学は横ばい

ディスレクシア 選択的学習症

万人が頑張った分だけ能力が上がることを証明してる


コロナ禍によるtoxic stress

無言化

孤立化

実体験の減少

インターネット社会の問題点として言われてきていたことと重なる。


実体験が育むもの

想像力育む 未知のものに挑戦できるし解決できる

共感力身につける 人の気持ちがわかる

環境の力は実体験が前提


おとなが勝手に決めたことを押しつけられる苦しさ

納得していないという思い

物言わぬストレスを抱えているはず


子ども自身が自分で決めたと感じるために

傾聴 子どもの言い分に耳を傾ける。聞いてもらったという感覚を与える。

説得 いろんな思いがあるが、正しい判断ができるとは限らない。子どもは答えを持ってないことも多い。聞いた上で正しく導くのが親の責任。その内容を優しく子どもにわかるように説明できるか。

まず傾聴ありき。自分の話を聞いてくれた人の話は聞く。


意思決定力を高める

意見を言ってみる 人に聞いてもらえるんだという感覚


共感力を育てる 聞いてもらった快感を得た子は相手の話を聞くこともできるようになる


小児科医は子どもの代弁者

物言わぬこども 若い両親に代わって世間に広めるという意味ではなく、目の前の子、一対一の代弁。

まずは傾聴。言ってごらん。相手の言葉を引き出す力。どうしたの?耳を傾ける、目を配る、心を寄り添わせる、大事な仕事

次は診断、治療方針。

そして説得。こういう診断だからこういう治療が必要と伝える。

原動力は傾聴。

聞くことをないがしろにしてきた人には説得力はついてこない。

納得できると安心できる


最も説得が難しい病気

悪魔の証明

あることの証明に比べてないことの証明は格段に難しい

大丈夫だよ、安心して。病気がない、心配ない、健康だよということをつたえかのが難しい

両親が子どもに向かい合う時心配ないからね、大丈夫だよを最後に伝えることが大切。


代弁は最高の子育て

傾聴 子どもに寄り添う優しさ

説得 子どもを納得させる強さ、優しく子どもにもわかる言葉で、相手に伝えることを目的として話す

子育てに重要な地から


人の人生は遺伝の力が強く作用している

環境の力は良くも悪くも人を変えていく

傾聴と説得する熱意=代弁の力も大切で、コロナ禍の今こそ発揮されるべき


全てのおとなが、社会が、子どもの代弁者になってほしい