酷暑の日々が続く

何処にいても暑い

新聞屋が

「毎日暑いですね~~

ほんとはここら辺は、もっと涼しいんですよ

田んぼもあるし、山の緑もあるし、

はじめてこられたのに、こんなに暑くて…

こんなに暑くて、嫌なとこだと思わないでくださいね‥‥

ほんともっと涼しいんです…今年は異常なんですよ…」

申し訳なさそうに、何度も汗をふきふき集金していった

 

別にあなたのせいじゃないし…

まして私はこの地が生まれ在所だし…

 

と、、、思いつつ、あまりに丁寧な言い回しに言いよどむ

言葉にする暇もなく、

「そうなのね、、早く涼しくなるといいわ~~」

なんて、都会もんみたいな応えして、光った頭を見送った

 

母の出産はさぞや大変だったろうな、と想いを馳せる

727は結構気に入っている数字だ

 

バンザイ!!とか、HAPPY!!

とかの気分には遠いかもしれないこの年齢だけれど

やはり、とくべつな一日

 

タラブックスの絵本

やっと、思いだして、、購入に滑り込みセーフ

「しっぽばなし」

谷川さんの訳だしね

 

タラブックスは、女性二人がはじめたインドの小さな出版社

紙から製本まで、手作りの・・・ハンドメイド絵本

世界で一番美しい絵本ともいわれている、手に入れるのもタイミング

他にもあるけれど、ほぼ品切れ中

「しっぽばなし」も

2023年7月30日初版第1刷発行との記載だけれど

すでになくなりそうだ

 

一枚一枚のシルクスクリーンの手触りが作り手の想いと重なる

どことなくインクのような独特の香りも漂う

 

この出版社の絵本は芸術品のような美しさだけではない

社会への貢献や、民族の伝統技術の保護や、フェミニズムの想いや

時代に即する面をたくさん併せ持つ

 

この「しっぽばなし」は

自分のしっぽが気に入らない猫がしっぽさがしの旅に出るお話

さまざまなしっぽと出会いながら、自分を見つめる

谷川イズム満載の言葉が

アートとクラフトの間を行き来する

 

 これがシリアルナンバー

 

世界でたった一冊の絵本

 

いいご褒美をもらった

 

~Happy Birthday to Me!~