春の海ひねもすのたりのたりかな

             与謝蕪村

 

  

 

 

三月一日

 

運よくこんな句にふさわしい暖かさの今日だ

 

江戸の人は、この月に弥生だけではない

言葉をたくさん生み出す心意気があった

 

「弥生」

草木がますます生い茂る月

 

「桃浪」

桃の花は、一枝にたくさん咲き、その枝が幾重にも重なる

その姿が、まる浪のよう

 

「花つ月」

この花は、桜・・・「桜月」とも「花見月」とも・・・

 

「夢見月」

桜のことを「夢見草」ともいうそう、夢のようにはかなく散っていくことからこう呼ばれたそう

 

他にも「春惜月」なんてのもある

 

惜しむほどに、春が満載となるように

 

もっと・・・もっと・・・

あふれる言葉たち

 

 

 

今、朝ドラの歌詞がいい

いつも流して聞いていたけれど

 

こんな不穏な世界の哀れさに、心に刺さる

森山直太朗が作った時は、ミジンコの歌だったのだとか・・・

 

歌の力は、作り手の手から離れてこその力になり得るのかもしれないな

 

「アルデバラン」  森山直太朗 作詞・作曲

 

きっといつか儚く枯れる花
今、私の出来うる全てを

 

笑って笑って 愛しい人
不穏な未来に 手を叩いて
君と君の大切な人が幸せであるそのために
祈りながら sing a song

 

見上げてごらん煌めくアルデバラン
溢れてくる涙の理由を

 

またこうして笑って会えるから
ただ魂の赴く方へ

 

紡いで紡いだ 心の糸
ペテンな時代に 負けないように
もしも君が不確かな明日に心震わせているのなら
私だってそうよ friend

 

会えない時の静寂が
永遠にも思える夜
その孤独に互いの愛を知るの
だから

 

笑って笑って 愛しい人
不穏な未来に 手を叩いて
君と君の大切な人が幸せであるそのために
祈りながら sing a song
祈りながら sing a song