1つはランランのピアノリサイタルです。
今回は始めて 舞台上に仮設された席Podiumplatzに座りました。
こんな至近距離で演奏を聴けたのは始めて!
プログラムは バッハのパルティータ1番、シューベルトソナタ、後半はショパンのエチュード作品25の12全曲でした。
ショパンのエチュードは 学校の試験、オーデション、コンクールなどで必修の課題ですが、コンサートで弾くのはよほどの自信や基礎がないと弾けません。さすが20代のランラン、まだ勢い充分です。
アンコールでも3度のエチュードをもう1度聴かせてくれました。
もう1つはミュンヘンフィルの定期公演
シューベルトの未完成、後半はブラームスのピアノ協奏曲2番。
ソリストはイェフィム・ブロンフマン
実は初めて聴いたのですが あまりにも素晴らしくて一気にファンになってしまいました。
ブラームスのこの曲は ピアノ交響曲といわれるくらい オケとピアノの融合が大事です。
彼はすごい技巧の持ち主なのに 控えめにオーケストラの影で伴奏のように他の楽器を引き立てていたかと思うと、盛り上がるここぞという時には華やかな音色を放ち、オーケストラと共同で表現の幅をもたせるといった ソリストというよりも楽団と一体になって弾く調和の取れた演奏者でした。
特にオーケストラの各楽器ソロパートの音量調節やテンポの兼ね合い、特に3楽章のチェロとは見事でした。
またブラームスの曲想は 雄大でロマンチックで、気楽さやセンチメンタルな部分があります。
いくら技術的に完璧に 大胆に弾いても それだけでは満たされない部分があるのです。
ちなみにモカ家のピアノ室には こんなブラームスの肖像画があります。
ご存じない方はこれでイメージ下さい。
ブロンフマンさんは大柄なのに繊細で 演奏は 雄大でロマンチックなブラームスそのものでした。
難曲の葛藤をみせず、朗々とゆったりと気楽さを持って、勿論 盛り上がりはそのままの見た通りの迫力で弾き とにかくすごいピアニストです。
オケだけの演奏中では ピアノの出番がない時の姿は ダルマさんみたいに小さくまとまって座って待っていて 可愛い!と 一緒に聴いていた友達のNさんは言いました。
高めの椅子に腰掛けて 手が短くみえるところもブラームスと一緒です。
またお顔が佐藤B作さんみたいとおっしゃる方がいました。なるほど似てます。
アンコールは リストのパガニーニの練習曲で パワー炸裂!地鳴りのような音で鍵盤の上を駆け抜けて、
オーケストラの方々も口を開けて見てました。
では本人演奏をご覧下さい。
http://youtu.be/WV_9hT7Z_W8
こちらは舞台袖に戻るテレマンとブロンフマンの2人の後姿。
写真だとわかりませんが、2人とも大男で、それに見合うスケールの音楽でした。
外見と共に 演奏もこの曲は 大男で オーケストラや指揮者はドイツ正統派で これぞドイツロマン音楽の本質を充分堪能できた大当たりのコンサートでした。
後日のMercur新聞での批評の結びです。
Langer Applaus, übermaessige Brauvo-Salven bleiben aus: gut möglich, dass vielen nicht klar war, welche Strenstunde sie gerade erlebt hatten.
演奏後の長い拍手喝采やブラボーが起きなかったのは あまりにも凄過ぎた演奏で聴衆はわからなかったのだろう。
PS こんな感じの訳だと思います。(もっと適した訳、どなたか教えて下さい)