以前書いた記事の続きです。
イギリスの大学受験(AレベルやIB)で日本語を選択する確率が低いのに、GCSEで日本語を選択する意味があるのかどうか、よくわからなくって
その道に詳しい日本人のJ先生という方にメールで相談しました。
GCSEでは外国語として、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、中国語、日本語など、たくさん選択肢の中から選ぶことができます。
以前、日本人学校でどなたかの会話で、
「GCSEで日本語を頑張るのに、大学受験で日本語を受けないのはもったいない、意味がない」
というような事を耳にしたことがあり、そのことがずっとひっかかっていました
なので、GCSEの日本語は選択するけれど、その後はもう日本語は大学受験のためには続けない、というのはおかしいのか、意味がないのかどうか気になっていました。
また、J先生には私が悩んでいる理由として、娘の学校の状況を説明しました。
*日本語は必須科目ではなく人気も少ないので学校で授業はないこと。
*もしどうしても大学受験で日本語を選択したかったら、追加で支払えば学校が先生を手配してくれ授業が受けれるけれど、かなり金銭的負担が大きく、我が家は無理だろうということ。
*他校のように早期受験をさせてもらえないので、日本語を1年でも早めてYear11で1教科でも負担を軽くできるというメリットがないこと。
J先生には伝えてみましたが、地元にある学校だから娘の学校の状況を既にとてもよくご存知だったようで話が早かったです。
すぐにお返事が来ました。
まず、GCSEで日本語を受けて、大学受験の方で日本語を続けないというのは珍しいわけでは無いそうで、気にしなくて良いそう。
ちょっと救われた気がしました。
一番気になっていたことなので。。。
またGCSE後に新しい言語を大学受験の為に始める場合、GCSEで他言語をとっていようがいまいが、特にそれが負担になってしまうというわけでは無いそうです。
これも聞いて安心しました。
J先生曰く、日本語のGCSEを受けた後、日本語は続けないで大学受験では日本語を選択しないのが「もったいない」という人がいるのは、日本語学校の中学まで行ってる子であれば、理解できるようです。
確かにそれは私もわかるかも。
イギリスで普通に学校に通いながら、小学校6年、中学校3年も毎週土曜日日本語学校に通って頑張っていたはずなのに(きっとその分、時間的に他のことが犠牲になっているでしょう)、大学受験に日本語を使わないのは確かにもったいないな。
でもこれも全くお子さん次第とJ先生はおっしゃいました。
最近で日本語学校で中学まで卒業していてもも、大学受験で日本語を選択しない子は多いそう。
きっと他の言語が得意になるお子さんもいらっしゃるでしょうし、理系でもっと算数や化学などの科目重視の大学もあるし、大学によっては日本語ができても何も得がない所だってあるみたいだし。
また、中学まで日本語学校に通ったとはいえ、最後の方は辛うじて出席してただけで、宿題もほとんどやってない子たちも時々いるみたいですし、大学受験の日本語レベルはかなり難しい内容のようで、日本語学校に長く通ったからと言って、簡単に合格できるというレベルでもないようです。
またJ先生は、どんな科目でも無駄な勉強はないし、GCSEや大学受験の科目選びに有益無益といった損得勘定はいらない、必要なのは本人のやる気や情熱。勉強したことは必ずどこかで役立つはずなので、無駄にはなりません、と仰っていました。
私もそれは同感です。
勉強した内容なり、勉強習慣なり、どこかで役立つだろうと信じてます。
まだ娘の場合、GCSEの科目選択までは2年ほどあるし、娘のやりたいことや、中学に入ってから沢山増えた科目の中での得意科目もはっきり見えてないですし、本当に日本語をやりたいかどうかは様子をみていこうと思います。
でも、母親としてはできれば日本語はGCSEだけでも、選択してほしいと思っているので、漢字練習や短文作りなど今からでもできること、やっておこうかなと思います。
GCSE日本語に関してはまだまだ疑問や不安もあるので、また時々人から聞いた話などをここに書いていきたいと思います。