何度も記事に書いてる公立の選抜中学(グラマースクール)のお受験。
通称「11+(イレブンプラス)」って言われてます。
なんで「11+」かっていうと11歳になる時の進学する先を決める受験だからです。
日本よりイギリスは半年ほど早く学校が始まるので、9月の中学入学時点では誕生日が9月初めの子以外はみんな11歳です。
その受験はその前の年の9月、Year6になったばかりですぐに受験日が来ます。
地域によって受験日は違うかもしれませんが少なくても私が住んでるところは。
ということで受験する時期は、ほぼみんな10歳です。9月最初の誕生日の子は11歳になってる子もいますが、中には誕生日が8月末で先週まで9歳だったという10歳になったばかりの子も受験します。
これ、本当過酷だと思います。。
日本では幼稚園でお受験やってる子たちもいますが。。。
日本の中学受験は、6年生の冬だから受験日の時点で12歳になってる子が殆どですよね。
この2年の差って、、、
たった2年ですがこの時期の2年はすごく大きい差だと思います。
イギリス人で今まで緩くずっと過ごしてきた子たちに、いきなりこの受験を10歳でやらせるってかなり過酷。だからこの11+の制度は本当意味不明。こんな緩いはずの国にいるのに、いきなり受験戦争が9歳くらいから始まります。。
緩いというのは学校からの宿題も殆ど無いし、夏休みも全く宿題ないし、テストというテストも普段殆どありません。(英語のスペルテストを毎週やってる学校もあるけれど、日本人の漢字テストよりも緩いんじゃないかと思う)
11+の制度はおかしいっていう話は以前からよく聞いてますが、私も娘が11+を経験して、これほんまおかしーわ!って人々が言う意味がよくわかってきました。。。
そんな色々理不尽なことも多いからイギリス国内では何年も前に廃止されたエリアが殆どなんですが、イギリスでも一部の公立中学(グラマースクール)がこの11+制度を受け入れてるわけです。
私たち夫婦は子供ができるずっと以前にそんな事を考えもせず、たまたま今のエリアに引っ越して来ました。
受験について考えるようになったのは子供が生まれてからですが、このエリアにいるのならやっぱり子供は受験していい学校に行かせたい、なんて思ってしまうのです。
11+の制度を受け入れている公立中学(グラマースクール)がないエリアでは、受験して入るような中学がないということです。そうなってくると、定員と学校からの距離で入学が決まってくるので人気の高い学校(成績がいい、生徒の質がいい、設備がいいなど)の周りに引っ越してくる人が多く、その辺の家の価格が奮闘します。
違う意味での戦いです。でもこれは生徒の頭脳レベルってよりも、親の経済力ややる気の戦いにもなってくるので、それなりにこちらも怖いです。。貧富の差が出てきてしまいます。
イギリスで小学校のうちにこんな受験戦争あるなんて子供産んだころ、思ってもみませんでした。。