たのむから黙ってて! 自民党が裏金国会で必死の「二階隠し」

「二階さんを出さないと収まりがつかないのでは」

岸田文雄首相は差し向かいで食事をする麻生太郎自民党副総裁にこう持ちかけたという。すると、麻生氏は形相を変え、岸田首相を制したのだった。

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自民党の裏金問題をめぐり、開かれることになった衆議院政治倫理審査会。野党は、政治資金収支報告書への不記載があった51人全員の出席を要求していた。これに対し、自民党は、“派閥の事務総長経験者”に絞り込むことで、幕引きをはかった。安倍派の塩谷立元文部科学大臣、松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業大臣、高木毅前国会対策委員長と、二階派の武田良太元総務大臣の合わせて5人だ。これには理由があった。

「不記載額が多い順番で呼ぶことになると、まっさきに二階俊博元幹事長の出席が求められてしまう」(自民党幹部)

とにかく二階氏の出席は避けたかったというのが自民党の本音なのだ。