観てみた あちらにいる鬼 | ぼにーたのブログ

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おかしいな。。。これ小説でも読んでいるんだけどな。。いつ読んだか忘れてしまった。

しかしながら、映画が公開するやいなや本も出ていて手にした気がする。

まぁ、そんな話はいいか

 

 

これだ。

寺島しのぶさんが剃髪したあの映画だ。ご存じのとおり井上荒野さんちの瀬戸内寂聴さんの話。井上光晴さん演じる豊川悦司さんとか広末さん、忘れてならない丘みつ子さん。

 

井上光晴さんの作品に触れたことはないが、女性を魅了する何かをお持ちだったことは否めず、寂聴さんのように出家するとか、すごすぎる。語彙力のなさでそのすごさを言い表すことができないが、初めて小説を読んだときは「そんな時代にまじか。。」と思えた。

小説とはいえ、れっきとしたモデルがあるものだから、まんざら嘘でもないだろう。。と前のめりに読み耽ってしまった記憶がある。

 

一応読んだことのある小説の映画なので、ストーリーは納得しながら見ることができた。ここでいう「みはる」も若くして幼子を置いて出てきた。白木も幼くして母親が出ていった。(これは嘘なのかわからないけど)なんて過去がありつつみはるは白木にのめりこんでいく。

相対する白木の妻、笙子。白木の小説を清書しつつ、白木の行動は容認。(本当に容認なのか?)

 

あちらにいる鬼

 

いろんな見方はあるだろうけど、

みはる・・白木家の向こう側で白木篤郎を求める鬼。そしてその鬼は白木篤郎を食い殺さずに自ら鬼となって仏の道を選ぶ

笙子・・・白木との生活に疑問はあるものの白木篤郎を手放さない鬼。食い殺すこともせず、最後まで篤郎のための鬼として君臨する。

この2人の鬼は、互いを知りながら一定の距離があったものの仏になってくれたことで一気に距離感が縮まってくる。しかしある程度の距離感は忘れていない。表現がおかしいかもしれんが「鬼」から「オニ」。。。なんていうかな。。みはるは相手からすると「もしかしたら持って行って食べちゃうんじゃないか。」と思わせるような怖い鬼、自分たちより強い鬼に対し、笙子は、相手からすると逞しささえ感じさせる鬼。それが時を経てこの2人、物凄い鬼となって篤郎を育てる。みたいな感じ。

 

なんこの感想、こじつけにも読めてきた滝汗

 

不安になってWikipediaで検索するはめに。。

 

それはそれで白木篤郎を餓鬼に例えたのでは。。なんてことすら思えてくる。

 

いずれにせよ、昭和の大人の世界。

 

堪能しました。

 

 

 

そんな感じ

小説も良かった。

 

 

合格