源氏物語 薫と匂と 浮舟 | Lupin 孤高のブログ (Stand Alone)

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日に3度のめしが食えて 手足をゆっくり伸ばして寝られるベッドがある
昨日と変わらぬ今日が来て 今日と変わらぬ明日が来る
一杯のカップラ-メンで満たされる時 ・・  幸せ

 

氏物語も大詰めのクライマックス 宇治十帖

薫 (かおる)と匂 (におう) 美青年二人

親友であるが好対照なふたり

 

誠実で型物だが煮え切らない 幼少時から将来は出家しよう

など考えていたある意味 変人の青年  

 

一方恋多き青年 好みの女がいれば 境なく

どんな障害も乗り越えアタックする 精力絶倫な多情丸  

 

この変人二人に同時に愛されなすすべなく心が揺れ動く女 

浮舟

 

不幸な境遇を薫に救われ見出され囲われた 浮舟

言って見れば薫は大恩人地位も名声も申し分なく絶世の美男子

しかも浮気症ではなく恐らく生涯愛される事だろ

 

ところが匂にたまたま見られたがため遠く離れた山奥まで

探し求められてとうとう発見 夜間忍び込み抱かれてしまう

さぞショックで傷つき憎むかと 思いきや

薫には無いむせかえるような激しい情熱にすっかり虜に

なってしまう浮舟

 

つくずく分からん

揺れる女心

 

 

 

遂にその情事が薫に察知され 

薫を裏切ることは出来ない しかし匂と別れることも寂しい

薫にそんな女だったかと思われるのはなお辛い

いよいよ追いつめられる浮舟

宇治川に入水自殺を決意する

 

さあこの三人の運命や如何に。。

 

 

「君の心が 分かるとたやすく誓える男に なぜ女はついて 行くのだろう

そして 泣くのだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんなに時代は変わっても変わらないものがある

 

この最も世俗的と言える愛憎の三角関係は永劫に人類共通な課題

下世話な話しなればこそ長大な時を超え 未来永劫まで人を魅了し続ける

メタファー (隠喩) の塊  幻想的とも言える心理描写は 

"千年の言霊師" の甲斐

 

 

 

 

 

私は この誠実な変人 薫君の生き様に 共感 します