ジャニー喜多川死去、日本文化に残した哀れな功罪 | ルフィンのJUMP☆ステーション

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「喉元過ぎれば熱さを忘れる」じゃないけど、日本人は、なんでこうも死者に鞭打たず美化して止まないのか。

まあ、墓から掘り起こして鞭打つ韓国人に比べればマシなのかもしれないけど。

 

さてさて、一時体調持ち直しなどと騒がれながら、ついにジャニー喜多川(87)が死去。

ギネスブックには最も多くのコンサートをプロデュースした人物として名前があるというし、稀代のエンターテイナーであることは間違いない。

僕にはあるグループの中で非常に好きな楽曲があるが、それもこの男が目を付けなかったら生まれていなかったと思うと内心複雑だ。

 

ただし、やはり語るべきは禁断の “少年愛疑惑”。

犯罪である。

まあ、そのためには匿名であればあるこそ都合がいい。

所属タレントの画像公開に神経質であるのも結局はそこだろう。

そしてこれこそが、彼が裏方に徹した最大の理由であろう。

 

この疑惑については元所属タレントらとの裁判の中で公に認定されているから、フェイクでもなければ誤解でもない。

そもそも、こういう世界はその気がある人たちが本人だけで夢中になるのが筋であって、無関係な未成年を狙ってはいけない。

それが…

 

あとは非社会的な幼稚さ。

「ジャニーさんに謝る機会を木村君が作ってくれた」 ―SMAP解散騒動に関して、草彅剛のコメント。

今どきどこに、自社の社長をさん付けで公に呼ぶ会社があるのか。

 

要は「自分のもの」。

一人のそれも変態にすり寄り無条件に讃えて甘い汁を吸う、人生とは権力への盲従と見返りがすべてだと。

彼はつまり、そういう価値観を教えて社会を育成してきたということだ。

ジャニーズとは「ジャニーズのもの」とも読める。

 

だから、自分のお気に入りならとにかく出世させるしそうでなければただ落ちていく。

選ばれなかった側は性被害がないので結構なことだが、選ばれた側もなんともまた不公平なことである。

そして「行為」に及ぶならJr.から昇格する。

もう一度言おう、絶対者への服従こそ正義なのだと。

 

相手に芸能の天分を見抜けるのはさすがであったろう。

ただし、それ以上の独善と性の悪戯が君臨した世界がここまで続いたとは。

いずれにせよ、日本の文化に悪しき軌跡を残した。

 

そしてやっとこさ、ついに死去。

彼は今、天国には行っていない。

その魂の傍らには、美少年はもういない。