オークションで見つけた謎のIbanez AR
それは2006年に刊行されたジャパンビンテージギターのムック本
ジャパンビンテージ vol.3 アイバニーズの贅に…
AR-3000AVとして掲載されているギターそのものであると!
なにゅ〜ん!?
AR-3000AVなどと言えば海外向けの超少数生産の超貴重な超すごいギターですが!
出品者さまは
「Ibanez Artist AR500 ? 型番不明完全ジャンク ハードケース付き」
として出品されておりました。
2003年のご購入時、大阪のギターショップからの説明は…
「富士弦楽器のテストサンプル品として工場内で使用のもの」ということだったそうです。
オークションのコメント欄には…
「それはAR-3000AVです!」
「サンプルなどでは無いと思う!」
「AR-500ですよ」
などと見識が飛び交っておりました。
その総合的な世論的見解の着地点は…
AR-500からパーツ取りをしたものではないか?
という朧げな推察にとどまっておりましたが…
その杢目も、雰囲気も通常ラインのギターには思えない佇まいを感じておりました。
ジャンクの理由としては…
型番不明と、ご購入時からアッセンブリーの6コントロールはフルに使われておらず、レスポールと同じく2V2Tになっており…
AR-3000にしてもAR-500にしても搭載されているハズの3バンドイコライザーが基盤ごと付いていないこと…
三角のオーナメントプレートが製造年代と合わない後期のタイプが付けられていること…
トグルスイッチのノブのネジがバカになっていること…
ペグがご購入時からIbanez純正 のもので無いこと…
あとはネックの逆ゾリとフレット浮などが挙げられておりました。
あ、あと、とあるアーティストのサイン入り…
ふむ…
パッシブ好きの私としてはイコライザーが無いのは願ったり叶ったり…
ネックもなんとか自分で調整できるし…
パーツの純正度もそんなに拘らない…
AR-3000だろうが500だろうが…
カッコよくて良い音に出来れば本望!
…とオークションに参加!
そんなに予算もなかったのですが…
1月2日AM9:30のオークション終了という…
お正月であり、深夜通販族の参加しにくい時間帯と言うこともあってか…
自分的には非常に満足行く値段で購入出来ました!
んで!
届きました!
私も大好きなアーティストですが、メンテナンスで消してしまうので…
サイン部分は自主規制(^◇^;)
メイプルもAR-300〜500の通常ラインで、よく目にする細かく薄いものでは無く…
不規則にうねった杢目は、それこそAR-3000以上のグレードで見るような幅広さで…
ムック本や画像だけの見解でAR-3000説が浮上するのも…(*´∇`*)ウナズケルワァ…
驚くほど各部もキレイで…
前オーナーの愛情を感じます(*^o^*)
ムック本のコピーと、掲載時の黒のエスカッションもオマケに付けて頂きました!
m(_ _)mアリガトウゴザイマシタ!
前オーナーに教えて頂いたのですが…
「AR 愛好家の部屋」というARのファンサイト?があって、2003年、こちらのギターの入手経緯とモデルの推察などを愛好家同士でお話しされているのを拝見し…
当時から謎であった…という事を教えて頂きました。
20年前から謎だった…
42年前のIbanez AR…
謎好きにはたまりません!!
到着早々なので、各部の拭き上げと…
ネックの逆ゾリだけ調整して見ようと思い…
トラスロッドカバーを開けて…
トラスロッドのボルトサイズはインチっぽかったので、GIBSONのトラスロッドレンチで調整…と思ったら…
あら、入らないわ…(;゜0゜)
ナットとレンチのサイズは合ってるようですのに…
なんだ…と調べて見たところ…
「メーカーにより、外径が11ミリと12ミリがあります。
古いモデルでは12ミリでも使えますが 、近年のモノはサグリの部分が狭く11ミリ外径のモノしか使えません。」
との事。
知らなかった…(^◇^;)
早速11ミリのMonterouxを発注して、調整準備!
謎を紐解くことができるかなぁ??
以下次号!