ギターアンプ、真空管の世界は深い…


インダクタンスでプレート電流でグリッド電圧で電解コンデンサーな訳で、キチンと踏み込まないと全然わかりません…(^◇^;)



ギターの弦を弾くところから、ピックアップ→ギター内の配線→シールド→アンプ内…のどこまで踏み込むか?


苦手では無いのですが(電気工学科卒(//∇//))、踏み込んだら帰って来られなさそうなので…


今回Active PGさんにモディファイして頂いたところで…

・バイアス調整

・真空管選び

・スピーカー

…くらいまでにして、その他は高尾山まで伺って調整していただき、美味しいものを食べて帰ってくる事にします!



さて、そんなこんなで帰還して来ました

Fender Blues junior!



ゲイン落ちを感じてレストアをお願いする以前は、スタッフが修理に出して交換してきたままの状態でしたが、音は非常に気に入っておりました。

持って行く前の真空管配置はこれ


①は初段管と言われるインプットされて最初に通るプリ管で、これが一番音に差が出るそうです。

ゲイン数値の高い管なら良く歪むようになり、管の特性が一番良く出るそうです。

ここにGroove Tubes 12AX7-Rが付いていましたが、これが劣化していたようです。


②はトーンを経由した後に通る2番目のプリ管で、ここではTANGSOLの12ax7が付いてます。


③は真空管の半分を使ってパワー管の補助的な役割を果たしているそうです。

ここは①と同じく、GT 12ax7-Rが付いています。


④⑤はパワー管でJJが2本です。

こちらも一本劣化。


劣化した真空管は持ち込んだ中古の真空管を計測して状態の良いものと交換してもらいました。


パワー管2本、プリ管5本を持ち込んで検査して頂きましたが、パワー、プリ1本ずつNGで後はまだまだ使えるようでした!


やはり、真空管計測機欲しい(T . T)


パワー管は同じJJがあったのでそれを付けていただき、初段のプリ管は一番元気だったTANGSOLをつけて頂いたそうです。


これがレストア後の真空管配置



そして、今回のモディファイのハイライト!

バイアス調整トリム増設!


これで、パワー管にかかる電圧を調整出来る様にして頂きました。


ここで、ちったぁ真空管のバイアス調整などの事を説明出来る様に色々ネット漁りもしてみたのですが…

説明出来るまでには到底至れなさそうですので…


Active PG川井さんに伺ったままを、深く理解もないままお伝えします!σ^_^; ワカラナイノ


アンプ裏の基盤のP2-P1間、P2-P3間の直流電圧をテスターで計測しながら、バイアス調整トリムを操作します。



P2-P1間、P2-P3間の電圧は2本のパワー管それぞれの「ドロップ電圧」というもので、これを見ながら調整し、パワー管EL84の適正ドロップ電圧2.0V〜2.4V内を目処に調節し、好きな音を探ります。


Fender Blues juniorでは元々このドロップ電圧は3.5Vくらいと高い設定になっていて、真空管に負荷がかかりやすく、スタッフが修理に出した際、固定抵抗が増設されており、大体2.0Vに設定されていたそうです。


これを今回可変調整可能なトリム形式にして頂いた形です。


ドロップ電圧が上がるとプレート電流が増え、真空管に負担がかかりつつ「太くガッツのある音」、悪く言うと「音が太り過ぎて輪郭の無い音」になり…


ドロップ電圧が下がり、プレート電流が減ると真空管の負担は減りつつ「輪郭が出るシャープな音」悪く言うと「元気がなく弱い音」になるそうです。


この範疇で気に入った音を探せば良いと言う事ですね!


このくらいの知識で生きていきたいと思います。

生きていこう。(^◇^;)



まずはこのセッティングで、試奏、バイアス調整と真空管による違いも試してみようと思います!



チェック用のギターはこれ!

私のギターラインナップのセンター

Gibson ES-339!


レスポール Historic Select 、ES-335も凄い良いのですが、PURE-BUCKER搭載のコイツの音が一番好き♡


次回試奏しまーす。