高校生の頃から憧れたり、手に入れたり、手放したり…いつも頭の片隅にあったチェリーのGibson ES-335が家にやってきました。


ブロックインレイ、ショートピックガード、少し尖ったホーンがカッチいい1963年モデル。


このモデルはナイロンサドルのABR-1タイプのブリッジが標準です。

ブラスサドルに比べて柔らかなアタックと響きが、私の好きな音よりちょっと大人っぽすぎるのでプラスサドルのABR-1に交換します。

ヒスコレ用のノンワイヤータイプPBBR-059

工房に持ち込んでかなり精密にストリングガイドの溝を切ってもらいました。


その際、ES-335 Memphis 1963はサムホイールの口径が小さく、ブリッジの上下がしにくかったので、PBBR-059に付属のサムホイールに変えます。

オリジナルブリッジのVOS加工がカッコよかったので台座をそのまま使おうかと思ったのですが…オリジナルはそのまま保存して、ジャズに目覚めたら使おうかな。


ここで一度試奏。


ブラスサドルになった事で、だいぶロック&ブルースなアタック感が出てきましたが…まだちょっと物足りない…。


もう一台、音が気に入っている愛機のES-339と比較検討してみると、339はテイルピースがスチール製のものでした。


!と思ってネットでスチールテイルピースを見てみると、アルミテイルピースは様々な研究がなされて、色々なメーカーから色々なタイプが発売されていますが、スチールテイルピースの選択肢はあまりなく…リイシューモデルでもあるので、ある程度はビンテージオリジナル感も欲しいので、機能重視のABMなどは触手も伸びず…


逆にオークションなどではアルミテイルピースに変更されたスチールテイルピースが安く売りに出てたりもするので、オークション漁りをして、ビンテージ感のあるものを吟味して4本程手に入れ、試してみたところ、このドイツ製の物が非常に響きが良く大変気に入りました。



どこのメーカーの何かはわかりません。


テイルピースを紐でぶら下げて金属棒で叩いた音を聞いたりしてました。\(//∇//)\
でもその響きが良いものがやはり取り付けても良かったので、あながち間違ってない!…と思いたい!


そして、テイルピース交換の際、テイルピーススタッドもこのスチールロングスタッドに交換しました。


これは音の評判が良かったので…


やはり、テイルピースの音への影響は大きく、この90g近くある響きのよいテイルピースをロングスタッドに装着すると、求めていた金属的な響きを含むアタックとうねりが生まれてきて、求めるセミアコの響きになってきました!


…そしたら最初から50'sのES-335にせい!と言う話でもありますが…1963の形が好きなんだもの。

(T . T)


ブラスサドル、スチールのテイルピースとスタッドに交換し、音的にはかなり理想的になったTOMシステム


さて、アンプを通してみると…

おお!全然違う!デフォルトのMHSハムバッカーもだいぶ良い音!


TOMのセッティングだけで、だいぶロック&ブルージーなサウンドになってきました。



デフォルトのMHSハムバッカーセットは、フロントにアルニコ3、リアにはアルニコ2のマグネットが採用されています。


リアのアルニコ2の潰れっぷりは気に入ったのですが、フロントがもう少し抜けて欲しい…


という事で、フロントのマグネットをピックアップビルダーから譲り受けたアルニコ5ラフキャスト(無研磨)のマグネットに変えてみます!


…その際、普通はピックアップカバーの半田付けを吸い取って外すのですが、半田が軽くしかついてなく、ドライバーでこじったらポロッと半田が取れちゃいました(^◇^;)

さすがMemphis。

荒い…(^◇^;)

楽で良いけど…


交換は非常に簡単。



配線もいじらず、簡単に出来る改造です。

結構音変わりますよ!

私はやっぱりアルニコ5が好きです!


これは取り外したアルニコ3マグネット

すぐ書いちゃうのおばあちゃんみたい。


フロントをアルニコ5にするとハイ抜けが気持ち良くなって…まぁ及第点にたどり着きました。


…と、この時はここまでで満足しました。

なぜかと言うと…ピックアップ交換、コンデンサー交換になると恐怖のセミアコアッセンブリー交換作業になるので…


MHSハムバッカーもまぁまぁ良いのでこのまま少し楽しんでいこうと思いました。


そう、この時は。


Les Paulをいじり倒してPAFクローンに執着する前の、この時は…:(;゙゚'ω゚'):


あ!Memphis製の良い点を一つ!!







いい匂い……(´Д` )


リビングに掛けておくと家中甘〜い匂いが漂います。