Gibson Les Paul standard 50'sの配線を楽しみまくります。

レスポールは配線材の長さがストラトキャスターの倍近くあるので、変化が著しいであろうとワクワクドキドキ。

中古購入で良い感じで弾き込まれていたレスポール50'sなので、配線もいじってあるかなぁ…と思いつつ、キャビティを開けてみたところ、やはり色々いじられておりました。


ポットは純正かな?CTS Aカーブ 500

コンデンサーが見たことないヤツ
調べてみたところ、国産でヒグチ電子のオイルコンデンサー
これが実はとても良い音のするコンデンサーでした。
粘りと色気がありつつ、ハイ抜けも空気感も有るコンデンサーで、bamble beeに比べるとちょっと低めの中域にバイト感があり、甘い音色の印象、歪ませるとジミー・ペイジっぽい「ニーニー」言う倍音が、好きな人にはたまらないのではないだろうか?

試しに容量の違うHGCも購入してみましたが、やはり音質の方向性は近く、中古でも静電容量が安定して、性能のよいコンデンサーです。

色々試されてきたコンデンサーたち
右下のグレーのがHGC0.022μF

でも私はやっぱりbamble beeの空気感とバイト感が好きでした…

他の配線はと言うと…
やはりタミヤのモーター的なビニール皮膜で…
変え甲斐があるぅᕦ(ò_óˇ)ᕤ

数あるお気に入り配線材から…


ホルヨーク(ホリーヨーク)のこちらをセレクト。
クロスワイヤーに薄いビニール皮膜してある、おそらく60年代のデッドストックだそうで、もう1種類のビニール皮膜無しのホルヨークより、甘めのトーンでレスポールに合う気がしてました。
おそらく20AWG


これをボリュームポットからトグルスイッチまで、そしてトグルスイッチからアウトプットジャックまでの80cmを超える音の長旅に使用します。

シールド網線の中に三本の20AWGのホルヨークを通すとかなり太くなりますが、その周りを熱収縮チューブで、キューっと締めて…


これでもボディ内の穴を通すのはギリでちょっと大変。

コンデンサーはbamble bee0.022μF 200Vを選択

ピックアップは悩みましたがやはり大分の名匠のハンドワイヤリングにします!

これが出来上がりのキャビティ…
あんまりキレイじゃないですが…
音は良いです!
…男の料理の話みたい…(^◇^;)


トグルスイッチも…見た目は良くないなぁ(^◇^;)

配線材が太くて硬く、半田乗りも最近のものと比べると良くないので…

ピックアップはこんな感じ。
カバーはビンテージマニアックス。


新品のカバーを買ってエッチング液でエイジングしました。

エッチング液は残り液を廃棄する時に中和させて捨てなければならず、これは廃棄処理剤もセットになっていて便利です。

金属は大体エイジングできます。
サッと塗って、石灰水につけて侵食を止めます。
意外と簡単にかっこよくなります^_^

ビンテージマニアックスのピックアップカバーはすごいカッコ良いと思います。
リアルかは知りませんが…

角度によって変わるフレイムと良く合うわ^_^

という事で、出来上がったGibson Les Paul standard 50's 


自宅なのでFender Blues Jr.で鳴らします。
簡単な録音設備で配線交換前と比較もします。

…やっぱり、アンプに掛かっていたカーテンを開けるような抜けの良さになりました。

ナッシュビルブリッジの台座のせいか、低音弦に金属的なアタック感が少し乗って、これはビンテージっぽくはないのだろうけど、万能感があってとても使いやすい音になったと思います。
ナッシュビルブリッジからのコンバージョンってある意味プラスな手法だと思います。
これなら例えばステージ上で急にストラトから持ち替えてもこもった音には感じないだろうなぁ

大分の名匠のピックアップのビンテージPAFっぽい「コリン」としたアタックとbamble beeのバイト感が良い感じに枯れて…ブーミーさは皆無で…心地よい分離感…良い音…ずっと弾いていられる。

テールピースとブリッジの軽量化で100gくらいしか変わってないけど、バランスもあって非常に軽くなった感じもします。

ネックが良く鳴る(T . T)
やっぱりレスポールは良いなぁ…

コンバージョンも良いけど、ビンテージスペックのレスポールはどんな感じなんだろうなぁ…
ディープジョイントネックとか、ABRブリッジとか…もっとウッディでまた違う倍音感で…

周囲の誰も共感出来ない甘い妄想に駆られ、レスポール追及欲は増幅してゆくのであった!

…あ〜…良い音(*´Д`*)