伊勢参拝15~天孫降臨神話 ホツマツタエのニニギノミコト | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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伊勢参拝15~天孫降臨神話 ホツマツタエのニニギノミコト

ホツマツタエでは、一般的に呼ばれている「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」の「杵」はホツマツタヱでは「キネ」となって「ニニキネ」と呼ばれています。

 そして、下界を統治する神として降臨した日本書記のニニギノミコトは、これといって業績がありません。しかし、ホツマツタエでは、神々が人としての生身を持つように描かれます。なので、ニニギが統治者として民をいかに愛したかも描かれているのです。

 そして、天孫降臨ということは、おそらく海外から、多分中国の長江辺りから九州に渡ってきた人々が次第に勢力を得てスメラミコトの家系を形作っていったと考えることができます。

 ことは、2800年前から、気温が1度~1,5度低くなったことから、土地の乾燥と寒冷化が起きて、遊牧民族が南下し、春秋戦国の動乱期を作ります。その時に、長江文明を持つ難民の一部が朝鮮半島を経て、日本に渡ったと考えられるのです。
弥生系渡来人は、水稲(温帯ジャポニカ)と水田耕作の技術を携えて日本に移住したので、最初から稲作水田は完成された状態で始まっています。
その人達の中から、稲作を広げるリーダーがスメラミコトの家系になっていったのではと推測されます。

 ホツマツタヱでは、ニニキネは7代目タカミムスビ(タカギ)の娘タクハタチチ姫とオシホミミの間に生まれ、兄にクシタマホノアカリがいます。ホノアカリは父オシホミミより十種の宝を受け、ニニキネはアマテルカミより三種の神宝を授かり、二人が同時期に皇位を継いでいます。

そして、コノハナサクヤ、イワナガ、火の中での出産のお話は同じように出てきます。
 
続く